やる夫まとめに挑戦

【R-18】黒猫は氷の微笑を浮かべるようです【Day.12 -11-】

    合の手 オン 雑談 オン         

 - シュマリ ◆zQrF8VDB4U

2506 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/10/27(木) 22:43:40.28 ID:7hcZiI9u

2498 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/10/27(木) 09:18:27.54 ID:H5wNx+4e
乙でーす。ちくせうまた見逃したOTZ
なぜ何度も私の夜勤と>>1の投下の日が被るのだ(血涙
せっかく変態紳士装備をエアコン込みで用意してたというのに
しかし次の娘はどんな厄ネタ持ちなのか今からたのしみですなぁ(ゲス顔

2499 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/10/27(木) 18:21:22.60 ID:wMNuUECh
新人指導……秀吉か!

2500 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/10/27(木) 18:59:00.86 ID:Pybfgkpk
インデックスだったらひどい話だよね
事情を知らずに結果的にその道への橋渡をしてしまうという…


             _,.-―‐―-、_
            ,ィ',.'¨i/i,ィ,i!、!リヾヽ
           ,'::i.、 '´′" `` .ゞ.i    >>2498さん
           |::ゝi,.-、   ,-、__i'、.i    乙ありがとうございます。
           _|/:::;::-:、.  , -、 ゙、|.、   当方の投下がやや不規則なので、その点、申し訳ありません。
          (^,i゙'(   )=(   )'´i^)   安定させることが出来ればいいのですが、なかなかどうして……。
          ヾ,|:::::゙ー≠ ヾ:ー'" ,. i'ノ   投下後に見て頂けても嬉しいものですが、時間があえば、
            i:`::::...::i " |  ´ ,i    是非リアルタイムで見てやって下さい。
            ヘ;::::;:;:.`¨¨´.. 、、 メ     そして変態紳士装備は季節との戦いです。つまりおしゃれ……!
            i!il、:::. ̄ ̄ .、/|
            |i!ili!i、.__._.メ"|        >>2499さん
            ノi!ili!ili!ili!':::::::,' 'ヘ、       娘って言ってるじゃないですかヤダー。
        _,.'ヘ'、´::::::::゙ヽ::::::::: /   `メヘ    あ、でも、秀吉は「男の娘」ですから範疇内……いえ、外……?
     .;'´三三三≡=========≠三三三ヽ.  と、ともあれ、申し訳ありませんが秀吉くんではありません。
  _,ィ'"三三三三三三三三三三三三三三三三ヽ、
  ノ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヘ



          _  -―― 、
        /  /レVヽト、トミ
          /    /   l   ヽ ヽ
       l    冫  }_ ‐ニ、 /ミ
.         ¦     l_rイo 冫FE)}  >>2500さん
          !  /⌒f ̄ヽご_"ノ ヽ}  ……、……、……
        ヽ ヽ  ヽ     _  }  エ、エヘヘ……。
         Y ̄{;  u   ., ,.,丁
.           ¦  l;. .,    / ̄l
       √ ‐- _'‐- ._;.;.;. ;,./
        /      ` ‐ァく ̄77

2507 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/10/27(木) 22:44:39.23 ID:7hcZiI9u

2501 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/10/27(木) 20:20:35.48 ID:GKEnXZD+
抗いつつも男に溺れさせる方向に持っていきたい気持ちは自分にもあるので
そういう参加者がどの選択肢を選べばいいかの判断材料はあると嬉しいですね

2502 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/10/27(木) 20:41:32.88 ID:PPNmBtAr
ふつーに百合カウンター上げすぎないようにバランス取りゃいいんじゃないの
全部が全部説明されてても、それはそれで面白くないでしょ


 >>2501さん、>>2502さん
 百合カウンター周りで混乱をさせてしまいました。

 実際「百合スキルレベルが上昇しても極端にあがらなければ男性も大丈夫」という辺りは説明していませんでした。
 他にも効果を書いていないスキルカウンターが幾つかありますが、百合カウンターについては、書き忘れ、です。
 完全に当方の手落ちです。申し訳ありません。書いたつもりになっていました。

 ただ、具体的にどこまで上がったら、というのは、伏せさせて頂ければ、と思います。
 この辺りは、当方の拘りになってしまうので、見て頂いている方々には申し訳ないのですが……。

 また、選択肢については、全体的に物語の流れや作成作業の量(こちらが本命ですが)ゆえに幅が狭くなっています。

 今回でいえば、「百合カウンターとルートがあがる」「理性があがってルートがさがる」の二種類のみでしたので、
「男性に溺れる」方向が存在しない選択肢でした。
 しかし今回の選択肢を選択する上では「百合カウンターが上昇しても極端にあがらなければ男性も大丈夫」の説明が
あれば、確かにもう少し判断が楽になったに違いない、と考えます。

 その点、繰り返しになりますが、説明不足があり、申し訳ありませんでした。

 当方の投下形式は、リアルタイムで質問、相談等が出来ない形です。
 また、自由選択肢を募って作成出来るだけの技術がありませんので、どうしても様々な方向性にお応えできない、と
いう弱点が存在します。
 ただ、当方の投下のしやすさという点で、投下形式の変更が難しく……読む側に負担を強いるのはよくないのは
わかっているのですが、ご了承頂ければ幸いです。

 また、具体的な対策はすぐに思い浮かばないのですが、選択肢に表記するスキルやカウンターの説明を、確認し、
 そして説明不足があったら困ると思われるものについて、パラメーターかシステム説明部に記載しておこうと思います。

 ただ余談ですが、選択肢を出す側としては、不自由な選択肢の中で迷って悩んで頂けるのも、喜びではあります。 

2508 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/10/27(木) 23:13:08.52 ID:GKEnXZD+
丁寧な説明ありがとうございます。そして申し訳ありませんでした
本来そこまでシュマリさんにご負担をかけるつもりはなく、
また詳細な数値が知りたいというわけでもありませんでした
毎回事前にシステムの注意書きをして欲しい、或いは自由選択肢を作って欲しいという要望があるわけでもないです
単純に自分の好みから「参考になる判断材料が与えられるなら嬉しい」というメッセージを出しただけのつもりです
反応されてしまったのでこれはこういう意図でーと細かく説明することになりましたが
そもそもシュマリさんがご自分で反省点を挙げられていたので、それに便乗して同意をしただけでした
なのでどうか気に病まれることなく、ご自分の思うように作っていただければと思います

2509 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/10/28(金) 00:32:06.50 ID:BwHpByBF
まぁ、私はぶっちゃけ百合カウンターあげて百合方向にすすめたいんだけどね!
すずかに溺れたい

2510 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/10/28(金) 02:01:28.46 ID:RcDV5v+b
ワイ中田氏派
百合カウンターの上昇に抗うことを決意

2511 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/10/28(金) 02:20:32.16 ID:VhaKH3IZ
百合か男かはともかく今回の研修で客観的に房時の女の姿を見ることで
自分の身体がより気持ちよくなる方法や相手が喜ぶ反応の仕方なんかに気付いたりすれば
身体は順調に開発され溺れてゆくということに……その果てには嗚呼さらばリンクか


2512 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/10/30(日) 22:05:07.23 ID:wqLzeyj2

         _,,,..--‐―'''''''"""''' - 、
      _,,.-''"   ,.-'7,.-、 ,-、  、、'=-
    ,.:'     /  '  ヾヽ ヽ!ヽ iヽヾゝ
.   /      /         ヽ ヾ ヾ ヽ
.   i.      (     、     -.ヽ   ヽ
   i       ヽ    i    _,,..,,ヾ   ヽ
  i        /    '! ,,..-''"__ `   /ミ、
  !        i     ' ",.-''"´ヽ`'ヽ___,,,b. i i
  !     _,.,_ !    ___ri ◎ ,, ,,  y-‐!-< !   申し訳ありません、今週もちょっと生存報告になります。
  i    /,..、ヾ+==―-! ー--''ノ/ /  ヽ+
   !   / ./ヽ ', 、    ヽ、_  _/  . ヽi    やはり先週の、というか、前回が遅れたので、しわ寄せが来ました。
   ヽ  .!、 ヽヾ  ヾ       ̄     、、、!
   ヽ   ヽ `'   `         ‐_,,,_ __,,!    無理矢理にペースをあげても悔いを残した投下になりそうなので、
    ヽ 彡'`''ー1. u            ~ i     エロス含めて次の週末まで延ばさせて頂ければ、と。
     i     i ,          , .; ; _,',.'.,!
     !     i'          ,,.-''"  !     最近、微妙に遅れが目立ちますが、ご容赦下さい。
     !     ヽ' , ,       '"     !
  r=ニi      ヽ、_',   , ,    ,     !
  ノ    ̄''‐- ..,,_   `"''-'..,,_;__ ; ' , ;__;,'/
/         "''ー- ..,,,_  r"""" ゝ,
                  "'‐,、   /./
                   / !  ! ヽ




            , -  、
           /ノ_^'^_)ヽ
          rl( )'Y ヽ」
          Y、└ ` '/)
          ヽ`  ̄´ィ     >>2508さん
         rイ: T`r´‐'l      こちらこそ、丁寧なコメントをありがとうございます。
         /:::レ/ノl, -べヽ、    謝って頂く必要はありません。
        r/:::/;;ソ::::::::::/:::::: |   むしろ説明不足のご指摘はありがたいものですし、当方としても
       /:::::/;;/:、:::::|':::;:::::::)   修正すべき点だと反省する機会にもなりました。
   ,-、__ィ/:::::/;;;l:::::`ヽ)'::/--ゝ´  当方、色々と不手際もありますが、今後もお付き合い頂ければ、幸いです。
  rノ ,  /::::/;;;/::::::::::::Y:::r‐‐、!  
  (/ク, //:::::l;;;;;;|::::::::::::::rヘ   ヽ  
      l:::::::|;;;;;|:::::::::::::::::l::::ト、 \rへ_  >>2511さん
.      l:::::::ト、;;|:::::::::::::::::::l:::| ヽ _ ヽ_  リンクとさよならするには、色々とパターンがありますが、
       へ、|ヽ「::::::::::::::::::::l:::l  ヽノフr'´  どれにしても幾つか壁を越えることとなるかと。
..      T ヽト-、__-、_」       瑠璃から離れようとしてもリンクが追いかける状況もありましょうし、
        |   ',      |        逆もまた。そこまでの関係変化が起こる状況になるかを含めて、
          '.  'l        !        当方としても楽しみです。
       ヽ、  l      |
        ヽ::  l      |        そしてまぁ、百合カウンターについては、選択とダイスの導きに
         {:::::::::',     }        叶った方向に進んでいくと思います。
         /:::::::::ヽ    l         ダイスの結果は当方も含めた誰の意思も介在できませんが、
      , - へ、__」    }          過程にあたる選択においては、介入も可能です。
     (___...、)コ   ハ
            )-'´ ィ            皆様の望む選択をして頂ければ、当方としても喜ばしいことです。
            ,r--' ´/
            |  ̄`ノ           ……言い回しが伝奇ホラーの語り部っぽいですが、
            ヽ '´            今後も読んで頂ければ、そして選択に参加して頂ければ、と思います。


2514 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 07:35:41.96 ID:UtqdrJW5

          _  -―― 、
        /  /レVヽト、トミ    おはようございます。
          /    /   l   ヽ ヽ   何事もなければ、本日の21時より、娼婦パートの続きを投下致します。
       l    冫  }_ ‐ニ、 /ミ   
.         ¦     l_rイo 冫FE)}   ……が、申し訳ありません。今回もエロスパートまでたどり着けませんでした。
          !  /⌒f ̄ヽご_"ノ ヽ}   前哨戦というか、実技に入るまでに一つ、必要な要素が抜けてまして、
        ヽ ヽ  ヽ     _  }   その補填に手間取り……手間取り……。
         Y ̄{; u    ., ,.,丁   
.           ¦  l;. .,    / ̄l    と、ともあれ、今回は最後に選択肢がひとつ、存在します。
       √ ‐- _'‐- ._;.;.;. ;,./    時間があいましたら、ご参加頂ければ、と思います。
        /      ` ‐ァく ̄77     よろしくお願いします。

2515 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:01:15.58 ID:UtqdrJW5
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【システムメッセージ】1が選択されました。
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              |:::::::::::::::               l::::,:::::::::::::,,´  r'´:::::,::::::::::::::::::::::::::.,:::,
              |:::::::::::::::::        /////  ,::/:::::::,,´   ./l:::!:::::::.,::::::::::::::::::::::::ヽ::,  ……
             l:::::::::::::::::::::.,!           //:,,´    , ' l:::l::::::::::.,:::::::::::::::::::::::::ヾ
            ;:::::::::::::::::::               ' ´        , !::l::::::::::::.,:::::::::::::::::::::::::::ヽ
              ;::::::::::::::::::ヽ               /  ,,' ;::::,\::::::::..,:::::::::::,,,-'´'  ̄
               ;::::::::::::,,'´ ヽ    _....-      /  /     ;::::, ,:'ヽ.、__,..'´'´
                ;:::::, '´    >..         ,イ、  ,,'´     ヽ::\......'´::/
             V       l::::::>   .<:::' ー         ' ` ー‐'´

2516 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:01:41.31 ID:UtqdrJW5

                   ........-....――....-......、
               ,...:::´::::::::::::      、    ` 、
                  /:::: ..i.......::::i:::::::::::::';::::ヽ:::::::::::::::... `.、
               , ' ...::::::::::::!::::::::::!:::::::::::::::',:::::::';:::::::::ヽ:::::::..`、
           / .:::l::::::::::|::!l:::::::::|::::::::::::::::::';:::::::';:::::::::::';:::::::::. ',
              /i:/:: !::::::::::|::!.|::::::::!、::::::::::::_:_:|!、:::.i ::::::::::';:::::::::. !
          i |:l::: |:::::::::|:!ヾ`、 -``ー,‐,´=- 、 ̄!::::::: !::l:::::::::: !
          | |:|::: !l,.-''''_三     r' r弐  .l`.l:::::::: i:::l::::::::: !                    「黒猫ちゃん」
             レ:´::l. ィ´r弐`     込リ ノ !:::::::: |:::!.、:::: |
              ̄`ー', l 込リ        ,,,,,,゚/:::::::::: |_,!`i:::: |
                //:::i ,,,,,   、        //::;: -‐' ,. ノ::::l.!   え……あっ、はい!?
            //l:::::|              ' '´    ´,.'::::::::|'
            |.|;:!:::_ヽ    ,   --     u ,イ:`´::、::::::::|
              .! リレ'  、              / .!::| :::::';:::::::|
                   ` 、      .  ´ , -‐,-,--,= 、::!
                   , ´ヽ | :....ー....,´,  ´ , ´, './   ヽ
                  /` ヾ、`、!::;; .,ri,'<  ./ ., ',. '      |
              /、`ー  / ///l |ヽ '  ././         |i
                /_ ̄    / .>i//!.| |´, '´ /       ./  |:!
                ヽ )'  ../ / 7/.!'.ノ  > l |    , '´    |::',
              /   ,' .i ///  /- 、_.リ   '      !:::l
                /    ',、 !〈i'./ /‐'' ̄`ノ          /:::::',
               ヽ  ./ ,>、' /      l        /:::: ::::::',
              >.' /  ヽ      ,'        /:::::: ::::::l ',
              `、 /       `、     .,'       ./::::::::: ::::::! .i
                /         ゝ、 ,'         ./::::::::::: :::::! .!
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           ノ:l :: |.::::/.::::::::::/ .::::::::: |´`¨´リ .::::::::::::::::::::: l::|::::i
          /.:: |.:::リ::/.::::::::: /:/::/ :::: l   / l::::::::::i :::::::::: l::l::::|    つ
           {::::l:|::/:/.: :::::::::/:/::/i__:::!:|  |::::|::::::::::l :::::::::::从::::}  っ
            从lリ/:/:// !:::/7´/::ノ! `lノ  l:::「:::::`メ、:::::::(::ハハ  
          人::/:/!:!:::|/ .ィ升芹ト.: |   l|::ムテKノハ.::::::}::::::i: ∧   ごめんなさい、こっちからお願いしておいて
           ))::l:i从:人 入 .__i::| 从  ノj|r'__i:j「 Yハ:::::|:::::j:/:∧  急かすのも悪いんだけど、回答してもらっていい?
         //::ハへ } ヽ `ー'      ゞ--' /:!::l:::::l::::リ:::/:::}  
         (:::/⌒}::i:\从{ /j/j/j/   , /j/j/j/イノ!:リ::::リ:/ル'}::ノ  受けてくれるなら、すずか伝えないといけないの。
         )'  ノ:ノ::}::li:::::\          /!:::ノ/:::/::(      
           (:: ( ノ:ム\:::::\  (   フ . イ::::Y:〈:::〈::::::) 
           ヽ.:) ⌒}::ノ:):::::|._> ._ . ィ ::: 人:: |  )::::)´                      「あ、す、すみません!」
                }イ彡':::|      j⌒}j  )ノ (⌒´                        
              ,ィ升レ' ´        \ _
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 名前――源氏名を呼ばれて反射的に顔をあげると、伺うように、否、実際伺う表情で、春夏が視線を送ってきていた。

 必要なだけ待ってくれる彼女にしては珍しい態度。本当にあまり時間的な余裕がないのだろう。

 もしかしたら、やる気満々なすずかを説得するために時間が必要なのかも知れない。

2517 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:02:19.97 ID:UtqdrJW5

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   l:::::/.|..{价kミ_.    !::::::::::::::::l::::::::::::::l:::l:::::::::::
   i::::{ { ヒzノ ヾ   ~""''' ‐- ...,,_|:::!::::::::::
   i::::ヽ.             价ミk_    /::::::::::::   (あれ? でもわたしの時には、一コマ目から始めてたわよね?
   |:::::::!.////          トイヘi ヾ  /::::::::::::::
   ` 'ハ    、       `一' ノ /:::::::::::::::::    なんで、この次のコマから、なんだろ。
      ハ          ////・ /__,,.. .-‐
      |:::\            _.   ,.-‐''" ̄     なんだか急遽、みたいなこと言ってたし、いまも急いでる風なのに……)
      |:::::::::\ `    ./ ノ ./,~::::::::::::::    
      |:::::::::::::::`_-_―. / / ,~^ /^\-―
      |:::::::::::と___ \/ /~^  /   }:::::::::
     / ̄::::こ_. へ \ ./     /   /^:::::::::
    ./:::::/   {_,ヘ \  〉}  /    ):::::::::::
    .|:::::(     /    /_〉/    /^:::::::::::::
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 ふと疑問が湧き上がる。自分の時は一コマ目から始めていた記憶があった。それがなぜ二コマ目からなのだろう。

 たしか春夏も、今朝急遽、とか言っていたはずだ。

 それなら、瑠璃と同じように一コマ目から講習を開始していてもおかしくないはずだが……。

2518 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:03:11.03 ID:UtqdrJW5

               __,,,,,,,,_,,,,_,,,,__ . i、<i>、
          ,r、 _..r''´::::::::::::::::::::`ヽ、`!_`iヽ,>
         /i/::::::::::::::::::::::::::::::\::::::`ヽ王ヽ
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       .l::::::|::::::::|:| |、::::_;lv'l_;::'::l、__::::!::::::::::::::ト、::::!
       .|::::::!::::::_N ``´ ./, ィ.‐ti'`l::::::::::::: ト、ヽ:i
          l::l::,レ'i´ー_-_   ´ '  じ ' .|::::::::::!::,ト,. i::::!  (ああああわたしの馬鹿考えてる場合じゃなかった!)
           '`ー:i イ じ'        〃 ノi::::__ル'ノ /::::i
           |l    ,        ' ´ _.'_/::::::::l   あ、えと、はい! じゃ、じゃあ、やります!
           |:l´´   __     u.   /i::::::::::::::::::l 
           |::ヽ       ヽ       _/l:::::::::::__l   いえ、やらせてください!
           ''´ \       ,  _ノ' .,!.'/::::::::::::`ヽ
                  i::..、 _ ,.., ´ /  / ,i:::::::::::::::::::::::::.、
                    ヽ::::::::::〈ヽ./   ./ .i::!:::::::::::::::::::::::::::ヽ
                丶__;; ',ヽ!  ./ /::|::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                 /´! i彡i'ヽ./ /:::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::>ヘ
                   i:::::! レ、, ヘ ./:::::::!:::|:::::::::::::::r―rイ __,〉
                   |:::::ヽ/´ |  ∨:::::::: ヽ!:::::::::::::::ヽ..,!´`ヽ、>
                 ヽ//      ヽ:::::::、:::!::::::::::::::::::<_!::::::::::::ヽ
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 再度、僅かに焦れた口調の春夏に呼ばれ、ほぼ勢いで瑠璃は頷いた。

 怒られるかも、と少し思ったが、春夏は「よかった」と笑顔を浮かべてくれる。
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          ::::|厶::イ _,,斗予ト       ∨゚ソ ノ.::::::::: |iイ〉 }::::::|  (や、やっちゃた……)
          ∨/::小´|{ r'゚::h               |:|:::: /_,ノ/ ::::::|
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 その笑顔を見て安心すると同時に、不安も混み上げてくる。

 座学の指導もそうだし、その、それ以外の意味も含む、色々とした不安が。

 だが、一安心、という風情の春夏に、今更「やっぱり無理です」とはとても言えなかった。

2519 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:04:02.91 ID:UtqdrJW5

                   _,...--....._ __
               ,.ィ::::⌒ヽ::::/ヽ:::::::`ヽ、-ミ、_
             ,...:,'::::::::::::::::::∨:::::::\:::::::::::\}:`ヽ
            //:::::,::::::::::::ハ/i}::::::::::::\::::::::::ヽ:::::.
             {/:::: /:/::}:::::::/Yi{/:::::::::::i::::::ヽ::::,::::ム:::::.
           /:::/:/::/::|Ⅳ  /:::,::|::::::|:::::::::∨:::::::ハ:::::..
            ,.:'/:/-/-、!::| /:'::::|::|::::::|:::::::::: ∨::/:::!::::::i
         /:/::::/::::::/:::/:i:::| }':::__|::{::::::|::::::::::::::∨::/}:::::::}
           {/I::::{::::/仆芹、:/ |ハ::/!::|`ヽ、::::::::::::}:∨/::::::/  じゃあ、悪いんだけど、
         )' {:::ト::{从弋(リ'   !/'ィ斥ミ、ハ::::::::::/}::}:'::::::,   先に部屋に行っててもらえるかしら。
           ヽゝ//{ :.:. /      込zソノム::::://:::|:::|:::{   
               /イ:人 `     :.:.:.:. /' /イノ:::/::::|:::|   部屋は、瑠璃ちゃんが前に研修を受けたところよ。
           /'   )::}:\ マ::ァ     ィ /7´:/:::::人::.   
                /'__|从{ヽ _....  ´  /::{::::::::::/  ):}   すぐに飲み物を持って行かせるわ。
            _/´/i:i:/ ̄´ }       {:::ハ::::::/   /イ
            ハ /i:i:/ 、  .ノ   /    ヾ }:从       それと、
            '  ∨i:i:/   ヽ   / __   /≧、_
          |  ./i:i:/、     ´ ̄     /i:i:i/  ∧
          | ,.:i:i:i/  \  __    /i:i:i/ ,.:'  .
         /i:i:i/      /o      ̄¨/i:i:i/¨´     }
       r‐'¨{ioi/  ̄ ̄ ̄`ヽ       /i:i:i/ ,      ;
       /  __¨____   ̄ ̄ ̄/i:i:i/ Y       i
        {  / ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ̄ ̄ `ヽ、 {i:o:{ .{!      :




                            _________________________
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                   /                                    ∠__∠∠_
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.      /                                    /   /  //  //    γY⌒ヽ
.    /                                    /   /  //  //    ー (   ノ )
.  /                                    /   /  //  //       ゝ、_ノ
./                                    /   /  //  //
                                       /   /  //  //   「はいこれ。
                                      /   /  //  //
                                /   /  //  //        座学のマニュアルね」

2520 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:04:37.55 ID:UtqdrJW5

              _,. '":::::::::::::::::::::::::::::::"ヽ{ゞ〉´、ヘケ
     ,、  _,. '":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ^ヾ、〃〉
  /ヽ,',ノ、/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ー.."´
  「jヘ〃:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
  ト〉ゝ /::::::::::::::::::::ii::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
  V-‐´:::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::_i {::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
    ,':::::::::::::::::::::::::| 从_::,. '"_ ,, ..zュ=ュ, ̄|:::::::::::::::::::::::::::}
   ::::::::::::::::::::::>、゛´    〃´ん::::::} } |:::::::::::::::::::::::::::::l  マニュアル? え、紙であったんですか?
  ,::::::::::::::::|l/__.,,z.    .′ ヘ:::ソ   .j:::::::::::::::::::::::::::::|
  i:::::/:::!  /て::::}`        ///. /,::::::::::::::::::∧::::::|
  {/::::::∧〈. 弋::リ           /ノ::::::::::::::::ノi }:::::::|                「ええ。教わる側には見せないけれど、
   '´ヾ,::::ヘ`     、           ̄ ̄,'厂 ノ::::::::::|                 教える側に抜けがあったら駄目だから。
     /::::::::}.///               _,.ノ´::::::::::::::|                 
    /::::::::::l υ       ,,. -   υ /:::::::::::::::::::::::::|                 デジタルデータの方が良い?」
    ´"ヾ,::::ヘ       -‐ ´       ヘ::::::::::::::::::::::::::::i                  
       ヾ:::ゝ、               _,.  |:::::::::::::::::::::::::::i
           |::::::: ゙‐ .,_      ,. '" ,‐´ l:::::::::::::::::::::::::::i  あ、いえ、これで構いません。
         i::::::::::::::::::: _` t  ' ,、/´゚`  |.,_:::::::_:::;;:::::_:::.!  
            ',::::::::::::::::::ヘ`、 ,、/ ゚ ゚  , - ´::.: ̄:::.::::.::.:
       ヾ 、Ⅴ::::::::_::_::ヘ V ゚  _,. '":::.::::.::.:::..::
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 座学の内容を思い出さなきゃ、と『座学の後』から目を背けるように考えていた瑠璃だったが、春夏の差し出した資料で
その不安――思考の逃避先とも言う――はあっさりと解消された。

 座学には紙やデータのマニュアルがあるらしい。と言うか、目の前にある。

 テーブルに置かれた書類を捲ると、すずかが教えてくれた内容が、教科書のようなやや硬い文面で記載されていた。

2521 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:05:16.88 ID:UtqdrJW5

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         八::::|::::::::|::::l:::::::|::l:::::::::::、___|l___::::::|::::::::::::ト:::::::|
            `ト::::土士_八从::::::::::::::八::::::::`::l::::::::|:::| |:::::|
           |:∧ ィ乍亦ト   ̄ ̄ァ乍亦i^l¶:|:::::lノ 八::|
           |:::∧ 乂ソ       乂_ソ ノ |:|/_ /::::|::|   あの、やっぱりメモを取らせないんですか?
           |:::i::::.      、         ゚ノ'r一 ' :::::|::|
           八ハ从________  ,イ_::::::::::::::|::|
.           「i「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/人\:::::::::|::|
.           |ii|  _              ||/    \:: |::|
.           |ii| ,/ )             ||    / ̄ ̄ ̄>、
.           |ii| / /             ||     /    /
.           l/_/_                ||   /     /      ',
.          /  ―‐ヘ              || /    /      |
         /   ―‐〉          / ̄ ̄\   i       |
           /_ノ            (/ ̄ `   |
      |    /           (/ ̄ `  | l  |  /
      {   _..イ             Υ ̄ -、 | l  | l/      ∧
.        |   ||              ̄「|   | l  |/        ∧




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               />.:::::``丶、::::::::::::>-‐=ミ
                 ,∠/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
           ,..イ::::/.:::::::::::::::::::::::::::ト、::ヘ::::::::::::::::::::::::: ト、
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              ∧::∨//.:::::::::;::::::::::::::::「`゙7.::::::::|:::::::|::::::::|::|
.            ;::::∨//.:::::::::/.:}:::::::::}:::j  ':::::i:::: |:::::::|::::::::|::|
           {:::::::/.'::/.:::::/7フ.::厂{:::'  {:::T|¬ト、::::l::::::人|    そうよ?
          い::i:{:::{::::::/ ;イ|::/_,八{  }:;斗ミlハ:::|:::::::::::::.、
            }::{八八{::{ ,斗=ミ ヽ ノ'ir'.:::リ Y川ハハハ:ハ  メモを取れないから必死になって覚えて、
          ノ人::::.ヽ 八        ゞ-シ /.::リ::::ノ:}::}ヽ:}  そうやって覚えたから、慌てても思い出せるでしょ?
           (   ):::::::ーヘ ' '    '  ' ' ー=彡イノ ノノ ノ
            ((:::::(\込、   ー  ‐   .イ::::::::::(
             ) ヽ:;ゝ):::::|      .イ::::ノ八::::::.ヽ                           「それは、まぁ、はい」
                  ( (人:j   ` ≦|:人(   r‐=彡'
               _゙斗 '′      、 _)__ ヽ
              ,r‐=7.:::/        `¬:::.ヽ、        まぁこれもすずかが
            /  .::::/  ‐- 、_ ノ -‐ |:::::::| `丶、     常時監視してるから出来ることだけどね。
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 覚えきれず、初接客で粗相があった場合は、再度研修をするらしい。だがそんなことはほとんどない、とのこと。

 確かに瑠璃も「接客中にメモを見るわけにはいかないから」との言で、すずかの説明を必死に覚えたし、初接客の時も
マニュアル内容を思い出すことが出来た――まぁあの時は、いきなり頓挫したが。

 とはいえ、その後の接客でも頭の中のマニュアルには幾度も助けられている。効果については実体験済みだ。

2522 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:05:43.84 ID:UtqdrJW5

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     |:イ {::::ト、::::::|:イ「笊_;ヽ       Vー'り' }:/}/∧::::}::{   このあとの時間は資料を読み込んだり、
     { { 、::|∧::::{:ト、 Vzソ       `¨¨ /' イ/::|:}:/::::.   黒猫ちゃんなりのアドバイスとかを考えておいて。
     | ` Ⅵリ 、:从ム :.:.:       :.:.:.:  ムイ:::://'\::{   
         {  }' ノ:∧     `_     イ/:::{::{ \、`ヽ  最悪、座学研修はマニュアル見ながらでも構わないから、
           /::イ::个::...  `こ´  ..:: |{::从` \   ノ  抜けがないようにだけ、注意してちょうだいね。
             {/ {∧{ヽ} }> _...イ   !乂     }     
             乂  ) /  /}      乂__         
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    / 八     マ、      |          ||     | /       /




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         :,:::::,:: l  ゝー'        弋_ソ ノ ':::::::::::::::|::::'   は、はい。わかりました。
          :,:::::、.. ! ///      ,        ・ '::'i::::::::::::l::::'
         ∧:::::,ヽ. u            /// //,::::::::::,,:::!
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 時計を見ると、次のコマまでは、あと45分ほど。休憩を加味したら一時間と少し、と言ったところだろうか。

 すずかの時も座学には一時間ほど掛かった。

 マニュアルを読み、記憶を整理するとなると……悩んでいる暇は、なさそうだった。




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2523 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:06:07.76 ID:UtqdrJW5

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 春夏秋波の、第15番プレイルーム。

 一般の娼婦たちが出勤したら確認するプレイルーム指定表で、本日は空きとされている部屋に、人の気配があった。

 指定表に『空き部屋』と記載された文字の下に、小さく『新人研修』と加筆されていたから、である。

2524 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:06:40.63 ID:UtqdrJW5

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             レ:´::l. ィ´r弐`     込リ ノ !:::::::: |:::!.、:::: |
              ̄`ー', l 込リ        ,,,,,,゚/:::::::::: |_,!`i:::: |  (あと10分、くらい……)
                //:::i ,,,,,   、        //::;: -‐' ,. ノ::::l.!
            //l:::::|              ' '´    ´,.'::::::::|'
            |.|;:!:::_ヽ    ,   --     u ,イ:`´::、::::::::|
              .! リレ'  、              / .!::| :::::';:::::::|
                   ` 、      .  ´ , -‐,-,--,= 、::!
                   , ´ヽ | :....ー....,´,  ´ , ´, './   ヽ
                  /` ヾ、`、!::;; .,ri,'<  ./ ., ',. '      |
              /、`ー  / ///l |ヽ '  ././         |i
                /_ ̄    / .>i//!.| |´, '´ /       ./  |:!
                ヽ )'  ../ / 7/.!'.ノ  > l |    , '´    |::',
              /   ,' .i ///  /- 、_.リ   '      !:::l
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 おそらく普段であれば、次の接客の準備でバタバタしているであろう時間帯。

 椅子に腰掛けた瑠璃は、落ち着かない様子でマニュアルのページと時計の文字盤との間で視線を彷徨わせていた。

 研修開始まで、あと10分ほど。コッチ、コッチ、と時を刻む秒針の音が、文字通り秒刻みで緊張を増幅していく。

2525 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:07:15.00 ID:UtqdrJW5

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                  :::::|::::::|レヘ. --       〃 トJi_ノ|  リ |:::::::::::::::::::|:::|::::::| |::::::::::::::::|
             ∨|/:::::::::::ァ行ト        弋⌒ソ  ・│::| ::::::::::::レ冖 リ::::::::::::|:::|  (マニュアルは読んだし、
               ⌒|厂:::::∧|{トiハ                 |::::| :::::::/  / :::::::::::::|:::|   説明することも整理した。
                 |:::::::::::::∧´ソ       //// /::::jL/ r‐::个::::::::::::::::::::::|  
                 |:::::::::::::///           厶イ   イ ::::::|::::::::::::::::::::::::|   抜けはない、はずだけど)
                 |::::|::::::::::::::.  丶                  |:::::|::|::::::::::::::::::::::::|
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                          |::人::::::::\\::\:「刀         / /
                       八:::::\::::::::::::::ン/∨ヘ.         /  ,′
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 胸の前で指を組み、はぁ、と息を吐く瑠璃。

 遺跡に潜るときも緊張と不安で一杯になるが、今日のそれは質が異なる。

 そもそもこんなことになるとは考えてなかったのだ。どうしても、不安は拭えない。

2526 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:07:33.59 ID:UtqdrJW5

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         八::::|::::::::|::::l:::::::|::l:::::::::::、___|l___::::::|::::::::::::ト:::::::|
            `ト::::土士_八从::::::::::::::八::::::::`::l::::::::|:::| |:::::|
           |:∧ ィ乍亦ト   ̄ ̄ァ乍亦i^l¶:|:::::lノ 八::|   (座学は、多分大丈夫、のはず。
           |:::∧ 乂ソ       乂_ソ ノ |:|/_ /::::|::|
           |:::i::::. i/i/i  、     /i/i/i/゚ノ'r一 ' :::::|::|   覚えてるし、マニュアルもあるし、
           八ハ从________  ,イ_::::::::::::::|::|   一応、90分はあるわけだから)
.           「i「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/人\:::::::::|::|
.           |ii|  _              ||/    \:: |::|
.           |ii| ,/ )             ||    / ̄ ̄ ̄>、
.           |ii| / /             ||     /    /
.           l/_/_                ||   /     /      ',
.          /  ―‐ヘ              || /    /      |
         /   ―‐〉          / ̄ ̄\   i       |
           /_ノ            (/ ̄ `   |
      |    /           (/ ̄ `  | l  |  /
      {   _..イ             Υ ̄ -、 | l  | l/      ∧
.        |   ||              ̄「|   | l  |/        ∧
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 とはいえ、座学の方は何とかなる気がした。マニュアルはきちんと覚えているし、紙媒体でも読み終えている。

 読む時間や整理する時間が厳しいかと思ったが、覚えていることの確認なので、そう手間はかからなかった。

 個人的に感じた注意事項も纏めたし、時間もすずかの60分に倣う必要はなく、その1.5倍はある。いけるはずだ。

2527 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:08:00.41 ID:UtqdrJW5

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             从儿川八从:::::::::::::::::」 八{::::::::::::::::::::_从:::::::::::::::|::|::::::::|:::::::ト、:: |  (もん、だい、は……)
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 しかし瑠璃が緊張しているのはやはり、その後、のことだった。今から約10分。

 それだけの時間が過ぎれば、新人に座学を教えることとなる。だが、今から約130分。

 それだけの時間が過ぎれば――

2528 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:08:33.32 ID:UtqdrJW5


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2529 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:08:58.40 ID:UtqdrJW5

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          ,:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::'   >..     ー ’ .イ:::::_::l
            ,::::_::::::::::::::::::::::::,,i'       >....   < ̄ヽヽヽ‐ 、
        ,..、'´、 、三≡≡≡ニl           i'l三三三三! 〉=!//.i
       f//∧ヽ.ヽヽ三三三三l          l !三三三=i ,'=,'///.!
        l.///∧.ヽ丶丶三三三.i_         ,l三三三=,'/=,'////!
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 よみがえるのは、甘美な、甘美な記憶。

 後半はかなりあやふやだが、それでも、与えられる快楽を求め、何度もすずかに『おねだり』したことは覚えている。

 それを、今度は自分が相手に与えるのだ。

2530 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:09:15.61 ID:UtqdrJW5

 /ニニニニニ/              マニニニニニニく              i        /ニニニニニニニニニニl
  ニニニニニニl                   マニニニニニニ//            l       /lニニニニニニニニニニニl
 ニニニニl                 マニニニニニ/             l      // lニニニニニニニニニニニl
 ニニニニl       ,           マニニニ/               l     ./ニ/ニlニニニニニニニニニニニニニ.l
 ニニニニl       :.:.           ⊥ -‐''´ ̄ ̄ ≧ュ、             / ニ/ニ lニニニニニニニニニニニニニニニl
  ニニニl       :::.      ─== ´            ヽ        _。o0ニニ/ニlニニニニニニニニニニニニニl
  <ニl                 Y                    ヽ     /ニニニニニ/ニ.lニニニニニニニニニニニニニl
     |    i   i     |> ´                   マ    /ニニニニニ/ニニlニニニニニニニニニニニニニl
     |  ,   l   l     !                      }  /ニニニニニニ/ニニlニニニニニニニニニニニニニl
     |  i!   l   l     l> ´                     ,}  /ニニニニニ./ニニ.lニニニニニニニニニニニニニニニニl
     |   l   l   l     l                    イノ_/ニニニニニニ/ニニ lニニニニニニニニニニニニニニl
     |   .l   l   l     l   >´             オニニニニニニニニ/ニニ.lニニニニニニニニニニニニニニl
    イ   l  ヽ  ヽ    .l>´              イニニニニニニニニニ/ニニニlニニニニニニニニニニニニニニニl
   / .ヽ   ヽ  ヽ  ' ,   l        _  -‐<ニニニニニニニニニニ./ニニニlニニニニニニニニニニニニニニニl
  ./  /\.  \  \  ヽ   l    >         ` <ニニニニニニニニニ/ニニニlニニニニニニニニニニニニニニニニl
  ゝッ../ , '≧=‐-、 ヽ ヽ \  l> ´                ` <ニニニニ./ニニニllニニニニニニニニニニニニニニニl
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2531 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:09:36.21 ID:UtqdrJW5
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2532 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:10:07.86 ID:UtqdrJW5

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             V       l::::::>   .<:::' ー         ' ` ー‐'´

2533 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:10:25.88 ID:UtqdrJW5

            /:::::::::::;;;;;;;r--‐'´圭圭圭`ー.、ヽ  ヾ、,!il
               /:::::::::::_/圭圭圭圭r―‐'´::`ー‐ヾ>、_/,!'
           /ムミr <圭圭/ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
            /く,<iヾ/トヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
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           |i:::::ヾ、:::::::::! ``ー 、_;'|::::::/レ'|レ,,,,!`ソ/       `) `)  (って、違う違う違う!
     (       |l::::::;rヘ::::小 u      ̄  '  ノフ'/     --‐''´-‐''´
    ( ゙''ー--    |l:/  ヾ .|ヾ 、      - , ' {:::l:::ヽ           これはお仕事で、
     ゙''ー-- __r'´       \ 、 ` ー- ,, イ    }::!::::::i           新人さんには特に重要なことなのよ?
        /::::::`ヾi__      \丶、 `∨/_    }:::!::::::|,
          i:::::::::::::::\ヽ      ` ー=/',r_=!ヽ _ノ、l::::: ト‐, ブンブン!     何を考えてるのよわたしは!)
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 首を振り、鮮明化しかけていた記憶を吹き飛ばす瑠璃。そんなことに気を取られていてはいけない。

 依頼されているのは新人講習。ここで働くための入り口であり、ある意味、もっとも重要なコトかもしれないモノだ。

 瑠璃も、あの時にすずかが教えてくれたマニュアルや心構えに、何度助けられたかわからないのだから。

2534 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:10:57.34 ID:UtqdrJW5
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【システムメッセージ】『溺れた微笑ルート』『???(序)発現済』により「娼婦になる手助けをする」の葛藤を回避しました。
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           |:::| :::::::::: ||::__:::::|从_;;:: -‐七斗予汽 | :::::::::::|::::ト、 :::::::|  (と、とにかく、ここで失敗しちゃったら、
           |:::|::|::::::::::|L::::::: 二ヽ      〃 r'゚.::h }|:| ::::::: |i:::|い:::::::|   その娘も困るし、オーナーにも申し訳ないわ。
          ::::|厶::イ _,,斗予ト       ∨゚ソ ノ.::::::::: |iイ〉 }::::::|    
          ∨/::小´|{ r'゚::h               |:|:::: /_,ノ/ ::::::|   シャンとしなくちゃ)
             ̄「::::i:::. ヽ ∨ソ         ///|/ _/ ::::::::::::|
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    |:::::::|::ヽ::::::::::::::||:::::i::::::::|:ハ::::::|i:::::i:::::::::::::V:::::.  
    |:::::::乂_{\:{\|乂:|:::::_jI斗匕トミ::|::::::::::::::|:::::::::.   きちんとお仕事が出来る範囲で、ってことのはずだし……)
    |:i:::::::マ扞允ミ  ` ̄r允扞マ V::::|:::::l:::|:::::::::::\
    圦:::::从 V゚_j:}      V゚_j:}丿 仏ィ:::::/:::|:::::::::::::::::::.....
     }:ヽ::::{\`¨      ¨´・ rシ厶イ ̄:::\::::::::::::::::::::::......... ___
      ̄`刈、     ゙      u /-く:::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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2535 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:11:55.19 ID:UtqdrJW5

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     |:::::|::::::||:::::::_」ノヘ   ̄ ̄ ̄ニ斗セて¨¨¨|「`|:::::::::::::::::::|:::|::::::ト::::::::::::::::::|  
     :::::|::::::|レヘ. --       〃 トJi_ノ|  リ |:::::::::::::::::::|:::|::::::| |::::::::::::::::|    とてもじゃないけど、
     ∨|/:::::::::::ァ行ト        弋⌒ソ  ・│::| ::::::::::::レ冖 リ::::::::::::|:::|   すずかさんみたいには出来ないし……。
       ⌒|厂:::::∧|{トiハ                 |::::| :::::::/  / :::::::::::::|:::|   
        |:::::::::::::∧´ソ       //// /::::jL/ r‐::个::::::::::::::::::::::|   そもそも、
        |:::::::::::::///           厶イ   イ ::::::|::::::::::::::::::::::::|   相手がどんな娘なのかも知らない。
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        |::::| ::::::::::八                      |:::::| :::::::::::::::::::::::: |   もしかしたら座学以外、わたしが教えること、
        |:::::::::::/  |>、     ー―-       /     |:::::|::::::::::::::::::::::: 八   ないかもしれないのよね)
        ∨|/   |:::::::::....              _, -‐|::::八::::\_::::::::::::::::\
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               |::人::::::::\\::\:「刀         / /
                  八:::::\::::::::::::::ン/∨ヘ.         /  ,′
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 そういえばここに来る娘のことを何も聞かされていなかった。

 以前春夏は『何も知らない娘』が来ることは珍しい、と言っていたはずだ。つまり実技で瑠璃よりも上手の可能性もある。

 春夏がその辺りを考慮していないなんてことはないだろうが、こればっかりはわからない。

2536 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:12:31.13 ID:UtqdrJW5

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 あれこれ悩んでいると、ふと、部屋に備え付けられた大型の鏡が目に入った。

2537 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:12:51.62 ID:UtqdrJW5

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 そこに映っているのは、 緊張に満ち、不安げで、自信のなさそうな、自分の顔。

2538 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:13:08.79 ID:UtqdrJW5

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        |:i::::::八 ヽ 込zソ           込zソ./::::::/::::::i
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 瑠璃の脳裏に公営学校でのことが思い出された。採用されたばかりだという新人教師が、こんな顔をしていたはずだ。
 
 瑠璃もその教師の授業を受けたのだが、授業内容よりも、焦り具合でこっちがハラハラした記憶しか残っていない。

 つまりこのままでは、これから来る娘が新人研修で得るのは、瑠璃の緊張顔だけ、ということになってしまう。

2539 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:13:32.82 ID:UtqdrJW5
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           ,::::::::::::::::l::::::::::::::::::::' ヽ  u        _    イ:::!      
          ,:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::'   >..     ー ’ .イ:::::_::l       せめて相手がどんな人かわかれば、
            ,::::_::::::::::::::::::::::::,,i'       >....   < ̄ヽヽヽ‐ 、     少しは気持ちも楽なんだけど……。
        ,..、'´、 、三≡≡≡ニl           i'l三三三三! 〉=!//.i
       f//∧ヽ.ヽヽ三三三三l          l !三三三=i ,'=,'///.!
        l.///∧.ヽ丶丶三三三.i_         ,l三三三=,'/=,'////!
       l////∧=ヽ::ヽヽ三三三i``ー 、   ,. '´.!三三三//=,'////.l
       l/////∧三、、:ヽヽ三三:.i`ー-ニ二二, '´i三三≡' / ,:'/////!
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 頭で理解しても静まらない心臓に、ついつい弱音が零れた。

 マニュアルもある。接客経験もある。すずかと同衾したこともある。つまり教えるコトは些少でも経験したことだ。

 つまり不安の多くは『どうすればいいのか』ではなく『上手く出来るのか』と点と『相手がわからない』というコト。

 せめてどんな娘なのか聞いておけばよかった、と後悔が湧いてくる。

2540 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:13:52.01 ID:UtqdrJW5

     |:::::::::Nヽヾ                〃千ノ/::::
     Lz≠Tヽ.}        ’         __/::::::i   ……ん、あれ?
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.         |::::::::ヽ、   /  ,、__ \   /::::::!:::::::::::|   あ、もしかしてこれって……
.         |:::::::::::i!:`ヽ∠ -≦‐'^ヾ ー'/_レi:::::::!:::::::::::!
.          j::_:_:::::i!:::::{´ ー--= __ 弋__/。. {:::::::i::::::::::::,  
        /-〉  ̄¨¨¨}    `ー- 、 }.}。   {::::::::!::::::::::::!
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 そこで、瑠璃は、ふと気付いた。誰が来るのかわからず、しかし、今から何をするのかはわかっている。

 そしてやるべきことは決まっているが、最低限の事柄以外どう進めるかは、相手に応じて、瑠璃が決めてもいい。

 だが蓋を開けてみなければわからない以上、決して不安と緊張はなくなるわけではなくて――

2541 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:14:11.80 ID:UtqdrJW5

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.        |:::::{ |::::!:::::::!:::::::!.  弋こ:ノ          比:::テ /./ }:|:::::::|    
.        |::::::\::l:::::::|:::::::|                 辷::ノ   / . |:::::::|    接客と、あんまり変わらないのかな……?
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 無論、まったく同じかと問われたら、それは異なる。

 しかし状況的には、基本的に見知らぬ人物が相手である接客と似ているのも事実であった。

2542 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:14:32.06 ID:UtqdrJW5

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 もう一度、鏡を見る。

 そこに映り込んでいる者は、当たり前だが変わらず、瑠璃だ。

 すずかでは、もちろん、ない。

2543 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:14:54.14 ID:UtqdrJW5

        |:ト、:::::ハ 、、、、          、、、、 /::::::/::::::::
       /::::::\{从        、          厶:イ:::::::::/    (接客のとき、
      /::::::::::::::/:::::\      _      /:::{::|::::::::::     すずかさんの真似をしてるわけじゃない、わよね)
    /:::::::::::::::::/:::::::::::::>    ´   `  <ヽ _{:::::::::{__
   /:::::::::::::::r――  /   } >    <   l  l       } 
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 すずかがどういう風に接客しているかまでは知らないが、まず絶対に、すずかと同じ事は出来ない、と瑠璃は思う。

 自分はすずかではない。技術でも、仕事への習熟度――慣れという点においても劣る。

 彼女を参考にしては、むしろダメだ。

2544 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:15:10.88 ID:UtqdrJW5

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       /::,:'::/::::::,::::/::::!ム   ∨_}:|__::∨::::、:::、::Ⅵ::::::、
        /::/:::::::::::::|:_,l-:::|:|:|   マ、::从}\}::、:::'.:::}:::∨::::::}  だからこそよ。
     .:'::/'::::'::::::::イ:::{从{_ト{   } },ィ斧(_;ヽ|:::l|::;:、:::∨:/
     |:イ {::::ト、::::::|:イ「笊_;ヽ       Vー'り' }:/}/∧::::}::{   10日くらいだったら、新人さんへの注意事項も
     { { 、::|∧::::{:ト、 Vzソ       `¨¨ /' イ/::|:}:/::::.   よく覚えてるでしょう? 
     | ` Ⅵリ 、:从ム :.:.:       :.:.:.:  ムイ:::://'\::{
         {  }' ノ:∧     `_     イ/:::{::{ \、`ヽ  それに、最初はどうすればいいか、っていうのを、
           /::イ::个::...  `こ´  ..:: |{::从` \   ノ   本当にリアルに伝えることも出来るわ。
             {/ {∧{ヽ} }> _...イ   !乂     }
             乂  ) /  /}      乂__         実技については確かにすずかの方が上手だけど
                 ,.ィ> ´        }/\       『基本的なこと』さえ教えてくれたら、それでいいから。
        ,.. --rr‐ ///             |///|`¨>- 、
        /   乂////- 、    ___.....::j///j/    `:.
     / |     ////   `  ´¨¨    /// /    /⌒ヽ
      {  、 |  //// \::::::.......____,ィ/// /   /    {
      |   Ⅵ ,イ///      、:::::::::_...イ {// / / /        :
      /   } {///{       oT     //// / / |      }
     ,   / j/(_)/!----、__o_|___{//イ  {,/ : /     /
     { /   ` ̄ ´    〃         |(_)/〉 |  |/    ,
    / '     「 ̄ ̄ ̄`~'~―===、 ̄ \}l  /     {
    ! {     {{       l         }}     } ,:      ;
    / 八     マ、      |          ||     | /       /


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         八::::|::::::::|::::l:::::::|::l:::::::::::、___|l___::::::|::::::::::::ト:::::::|
            `ト::::土士_八从::::::::::::::八::::::::`::l::::::::|:::| |:::::|   (初接客のときは、確か、何すればいいのかわからなくて、
           |:∧ ィ乍亦ト   ̄ ̄ァ乍亦i^l¶:|:::::lノ 八::|    とりあえずマニュアルどおりにしようって思ってたっけ。
           |:::∧ 乂ソ       乂_ソ ノ |:|/_ /::::|::|
           |:::i::::. i/i/i  、     /i/i/i/゚ノ'r一 ' :::::|::|    ……お客様がシャワー浴びてきてて、
           八ハ从________  ,イ_::::::::::::::|::|    いきなりご破算になったけど)
.           「i「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/人\:::::::::|::|
.           |ii|  _              ||/    \:: |::|
.           |ii| ,/ )             ||    / ̄ ̄ ̄>、
.           |ii| / /             ||     /    /
.           l/_/_                ||   /     /      ',
.          /  ―‐ヘ              || /    /      |
         /   ―‐〉          / ̄ ̄\   i       |
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 ならば、自分の時はどうだったか、何が役に立ったか、を考えると、やはりマニュアルに縋りつつこなして来たと思う。

 つい先ほどまで纏めていた研修内容も、基本的にはマニュアルを自分なりに説明する、ということに主眼を置いていた。

2545 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:15:28.57 ID:UtqdrJW5

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             i ! \__(`ヽ、__         ,'イ .,′i    .\::::::!
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                  l /´丶、   . l -<_, -'"    ,  i    ,.. -´ ヽ
                 l .ゝ´\     }>Oマ     ./  ,!  /      l
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 結局のところ、自分に出来ることしか出来ないし、知らないことを教えることは出来ない。

 そして瑠璃は、それでも教わったことを基本にやってきた。

 つまり伝えるべきこと、というか、伝えることが出来ることは決まっていて――それで良いに、違いないのだ。

2546 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:15:47.92 ID:UtqdrJW5
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 だとすれば、あと必要なのは、それに説得力を持たせることだろうか。
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              /:::::! ,,,,          .,::::::::::,,´..::::::::::!
           ム_:.、  `    ""   /:,,,'´:::::::::::::::::::!
                 丶  ,、    ´  ' .!_::::::::::::::::l
                   ヽ.ゝ'   _,...  _, '´ l::::::::::::::::! スゥ…
               ,、_.、  _ ̄ i_ソ ,.-'´  /、::::::::::::::!
                f_..., i'´ _ l i,.´    ./'´ ヽ_:::::::::!
              /!  .,' i´ -l! ,'   ,,'´'´_    r'i_::::::!
             ,: .〉'´l 〈 _,-,.o、=='´ヽ  ヽ ,'  ``ー 、
            , (  .! i´///ilヾ l `   ,../`  / _f´ヽ{
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           /   ゝ. ヽ //ヽ!l;:u:i`ー'  ,..´ r´     /.
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 即ち、自信を持った態度。

2547 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:16:08.82 ID:UtqdrJW5

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     /!::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ::.::.::.::.::.::./ノ.::.::.:::::::::::::::::.::.:}_ノ- <´  `ih、'! i! i、
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    /::::::ヽ,.::.::.::.::.::.::.::.::.::.> ''´.::.::.::.::.:′:::::::::::::::::::::::::::/.::.::.::.:!.::ハ>'    `ゞ,_!
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 だから瑠璃は大きく息を吸い、そして吐いた。それはいつの間にか出来上がってた『スイッチ』。

 カチン、と自分の中で何かが切り替わる感覚――いや、切り替えた感覚。

 胸の中にあった不安という名の感情が、すう、と色をなくしていく。

2548 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:16:38.05 ID:UtqdrJW5

,ィニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニヽ
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||..|爻イ.|/ //                        |ト爻| .||
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        ¦::!::::::::!:::::::::::::::!:::/:::::)     Ⅴ         ト⌒ヽ::::::::::: ハ

2549 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:17:02.89 ID:UtqdrJW5

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         |:::::レ'7//       ¬テミ \:::://:::::::::::::::/::::://
         | :/ ;     ,         r:::::ノ刈  >:::::::::::::::::/::::://
         |/  i{            L.ン//::::::/:::::::::::::://
                    ///./::::::/:::::::/::::://    大丈夫。
               丶 _        ∠二∠::::__/}::::://
              \            ー _/::::://
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 にこりと。

 鏡の中にいる『黒猫』が頷く。 

 それとほぼ同時に、

2550 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:17:28.14 ID:UtqdrJW5

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 時計の長針が頂上に達して短針が『9』に動く小さな音と、プレイルームの扉を叩く音が、響いた。

2551 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:18:08.09 ID:UtqdrJW5

                                -‐…‐-=ミ
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                      |:::::::}  V:り       r' ::i: 犲'::::::::::::/:::::::::
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 間髪を入れず、入室の言葉を返す瑠璃。口元の笑みに偽りない、柔らかな声で。

「し、失礼します」

 ドア向こうから聞こえたのは、高く、細く、小さく、震えた――先ほどまでの瑠璃と同じ不安の声色――声だ。

2552 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:18:30.38 ID:UtqdrJW5

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                  j   |         _______.」    l
                  |   |__. -‐ 7  ̄:/   |: /十‐-ト、: l: >  |
             |     /: : /_ 斗-‐ {   レ ィfテぅュ、∨.:\  |
             |   ./: : :l ,.ィてぅ、       ト-r リ∨|: :ト ヽ |   あ、あの、し、新人研修の部屋、
             |  /イヽ{/ トーr リ     弋_zノ } !: :!   |   ここでよろしかったでしょうか?
             |     |.:∧` 乂zノ            ハ|  |
             |     |: :ハ         ,    u  ハノ:|  |
             |     l:/ : ヘ             /|: : |  |
.               人    ヽ: : 个 、    ´`   /V|: : |  |
             /  )   \: ヽ|V ≧-  __ イ 〉 /l!: : ト、  !
              /  /       |\: ∨\、__,厶/  l |: :/|  ト、
           {   l      |  l: :ト、 \   /  | |:/l |  | ヘ
.            /   |       |  |: :| l\ \_./  ∧|: :| !   | ヘ
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 ドアが開き、声色そのままの不安げな表情の、白い少女が顔を覗かせる。

2553 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:18:50.81 ID:UtqdrJW5

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                |::::::::::′|:::::::::::::::::| ,._    ` 、/ !_`:.、::::!:::::/   ええ、そうです。
                |::::::::::ヽ !:::::::::::::::::l '"⌒`ヽ         7:::T__/
                   ,!::::::::::::::i_``、:::::::::::! ,,,        ,ィ=、 ./::::::!      お待ちしてました。
               /:::::::::::::::::::::,ヘ ``ヽム           .::::::::i
                /:::::::::::::::::::::/ .∧          '  "/::::::::::!      さ、どうぞ、入って下さい。
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 白い少女の背中でドアが閉まる。彼女はそのまま不安げに視線だけで部屋を見回してから、瑠璃に眼を戻した。

 胸の前にで組んだ指。晴れない顔。その様子はまるで借りてきた猫のよう。

 瑠璃は胸に、苦笑とも同調ともつかない感情――それは保護欲にも似た――を感じ、微笑を深めた。

2554 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:19:39.54 ID:UtqdrJW5

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      i::::::::::::::::::::::l  |:::::::::::::ri::i 込_ノ         i万i!<::::::i
       !::::::::::::::::::::| ^\:::::::::|.リ          .匕.|.}::::::::!      今日のアナタの研修を受け持たせて頂きます。
       i::::::::::::::::::::乂==\__ヽ          ,  ・.!:::::::リ
         !:::::::::::::::::::::::::`'ー-、_ _              `丶l       アナタのお名前を、教えてくれますか?
        i:::::::::::::::::::::::::::::,、::へ      く_ _冫   ノ
        .!::::::::::::::::::::::::::/ |:::::i \          , '
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      |   _,. : :/.: : : :.从yf竓ミメ        {///,} }从:}ハ |  あ、インデックスです……じゃ、じゃなかった!
      | /  ⌒ ,: : : : : | 〃{///ハ         弋うツ  jノ !   |  
      ∨    |l: : :| : |从弋う:ツ          ^´   : :.:|  |  シスタって言うんだ……じゃない、シスタ、です。
      ハ    ,八 : ト、:{   ^^´        '       |: :.|  ト、
         }   / トⅥ: : ト   u                八 |  |
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 ドアの前から動かない白い少女に近づき、軽く頭を下げる。すると彼女もあわせて名前を教えてくれた。

 シスタ、という源氏名であるらしいが、緊張と不安のせいだろう、思いっきり本名を口走っている。

 その幼めな――身長は瑠璃よりもだいぶ低く、すずかと同程度だろうか――見た目にあった口調もまた、零れていた。

2555 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:20:28.21 ID:UtqdrJW5

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           |:::::、ー-=ー ヾ___l l____:l::::::l:::::::::::::l:::lヽ l:::::::::l   それと、いつもどおりの話し方でいいですよ?
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           ヽ::::::: ////       .====ミ  |:::::::::::::|/′:::::::::::::i
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                 l .ゝ´\     }>Oマ     ./  ,!  /      l
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    ,,r ´     ,.r ´ \          .\
  /    ,.r ´      \          .\
  く  ,.r ´           \          \
   Y´            ,.r ´ニ=ー '´      \
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      Y´i i |i、ヽヾl\ 弋ソ 'ヽ l   l人`) / \         いえ、大丈夫、です。
     ハ . |<'ト各、ヾ| \      l  .l し  人    
   ,r"i.ヾ | .ヽ`´          .|  ト、_ノヾ \           もしかしたらまた出ちゃうかも、ですけど、
     | ヘ.|`ヾ、      u   l ,l |   ヽ\ヽ         そのときはごめんなさい、です。
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 少女――インデックスが、微妙に言いにくそうに言葉を作る。口調は隠しておきたいらしい。

 まぁ確かに、特徴的な言葉遣いというのは、良くも悪くも目立つものだ。気に入る者もいればそうでない者もいるだろう。

 あるいは、店側から、そのような指示があったのかもしれない。だが、それよりも、

2556 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:21:05.44 ID:UtqdrJW5

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 隠したい相手がいるのであれば、特徴的な事柄は極力控えた方が無難だ。

 表情から『そんな』雰囲気を読み取った瑠璃は、それ以上口調のことを話題にするのをやめることにした。

 彼女も覚悟してきているのだ。それを揺るがせてはいけない。

2557 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:21:24.74 ID:UtqdrJW5


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   |:::|::::::!::l| ハ 乂:::::::ノ          乂::::::ノ.  ノ ,' :::,:::::|/:!   今日はよろしくお願いしますね、
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   l:::`l::::l::::l.! ////          ,        //// ,'- /::::::┘::|   
  人>ゞ::::| i                       / /_∠ `ヽi   
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  l :ヽ : : : : : :/ : : : :个            ´/ : : : l: : : : : : : / : :i                  
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.       .:::::: i:::::::::|::::::::::: | |:::::::: 斗―┘ ー‐┤ ::::::::::   それでは早速ですけど、講習を始めようと思います。
      |::::::::|::::::斗―‐ ┘ ̄    斗ぅチ汽, |:::::::::i:::|  
      |::::;斗:「 ,.斗ぅ弍      V_):リ j}.|:::::::::|:::|   その椅子に座って下さい。
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        |:! |:圦      マ  ノ      , -‐く:::::|
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           |:::`:个::....          イ:::::::i::::::::::::::|    今からの90分は、座学を行います。
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             /::::::::::|::::: イ ー- __ . -‐ヘ:::::::|:::::::::::: |    内容はいわゆる、心構えとか禁止事項の説明です。
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      /   、    ̄/   ト、_/ /| | ゚,__ノ   ‘,  ー-ミ  ただ、接客中にメモを見ることは出来ないので――
.      ′  ,     ′   |:  { 〈_,| | } } |   ‘,   ,ハ
      i    |    |    、 \ノ| | | | |    冫   ′ i
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 だから瑠璃は『黒猫』である方に自分を傾け、講習開始を宣言した。その口上にも意識して、僅かな自信を響かせる。

 その方がきっと彼女にとって良いはずだ――瑠璃自身、すずかの気負いない説明を、今でも覚えているのだから。

 あの時を思い出し、インデックスの不安を想像しながら、瑠璃は頭の中に用意していた説明を、言葉に変え始めた。




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2558 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:21:48.65 ID:UtqdrJW5

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    |:::::::::::l リリ:::!::::::::!  .ヽ 戔矛        ``.l   ' 
    |:::::::::::ヽ、ヾリ_::::::!    `ー.'      '   /       本当に無理なことを要求されたら、
    l:::::::::::::;::: :`..、_`ヾ ヽヾ      _ _  ./       それはしっかりと断って下さい。
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  ,':::!::::::::::;: ..::/l.  `、 ` ー- _ _/` 、  \ 、 ! !    フロントに連絡を入れること。
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2559 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:22:19.34 ID:UtqdrJW5

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.               / l   ̄ 7|/| 」ィfて-カ`    ィf リハ  ! 「|   ……いえ、今の所は大丈夫、です。
             / |    ∧| ノ   弋zノ      辷ノ' ノ∨|/|
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        /         厶-、| ト._个 、  ∠フ _. イ|    \|
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 約80分が経過したところで、瑠璃はそう言って座学を締めくくった。

 すずかのように、話術である程度楽しませる、ということは出来なかったが、一応、伝えるべきことは伝えたと思う。

 後はインデックスがどこまで覚えているかだが、これはもう彼女に期待するしかない。

2560 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:22:37.14 ID:UtqdrJW5
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 さて、座学は終わった。そうなると、次は当然、
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 瑠璃が僅かに視線を逸らした。その口元から微笑が消え、一度、コクリと喉が動く。

 半秒ほどの間。インデックスが、その違和感に気付くよりも早く。

 瑠璃は元通り、口元に微笑を浮かべて、白い少女に眼を戻した。

2561 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:22:55.64 ID:UtqdrJW5

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.  { .|::|:::::::::|¨.,====ミ――:リ |;ー―-,====ミ, ̄.|:::::::::|::i   じゃ、じゃあ、今から休憩を挟んで、
  ゝ::|:::::;:::i {  ん:::::::::}          ん::::::::}   } /:::::::::|}:|   次は実技に移りますね。
   |:::|::::::!::l| ハ 乂:::::::ノ          乂::::::ノ.  ノ ,' :::,:::::|/:!
   |:::l::::::l:::li     ̄              ̄  ・ ,' ::/::::::|::::|   ワタシは所用で少し出ますが、
   l:::`l::::l::::l.!              ,            ,'- /::::::┘::|   とりあえず、ここにいてください。
  人>ゞ::::| i                       / /_∠ `ヽi
  /|: : : : : : : : :ゝ                   / : : : : : : : :|丶   すぐに戻ってきますから。
. { :| : : : : : : : :/ >      ` -- ´      ./ :ヽ : : : : : : : | : :}
  l :ヽ : : : : : :/ : : : :个            ´/ : : : l: : : : : : : / : :i
.  i: : :\: : : :.l : : : : : i   >  -  <   /: : : : :!: : : : : : /: : : !
  l: : : : \ : :l : : : : : !     /\    ./: : : : : i: : : : : :/ : : : i




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      | !  ∧ ´ V三V、ヽ|\! / ‐ ,リニリi/、 | ト. \!  |
      i ∧ ∧ V'イ:::: い゛    V   'イ::::::(ぅ! ∧ ト-ゝ \_!   わ、わかったんだ……わかり、ました。
      ヽ. ∨| !ヾ! ちz少          ら::::少 ハ:|  |ハ >ー一
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 少しだけ言葉の先端が震えたが『実技』の意味がわかっているインデックスは、それどころではないようだ。

 瑠璃としても何かフォローしたいところであるが、先に実技用の衣装を取りに行かなくてはならない。

 ドアノブを回しながら振り返って見た少女は、凍り付いたように身を固くして、椅子の上で俯いていた。

2562 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:23:15.08 ID:UtqdrJW5

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            `ト::::土士_八从::::::::::::::八::::::::`::l::::::::|:::| |:::::|
           |:∧ ィ乍亦ト   ̄ ̄ァ乍亦i^l¶:|:::::lノ 八::|   (まぁ、緊張するわよね。
           |:::∧ 乂ソ       乂_ソ ノ |:|/_ /::::|::|
           |:::i::::. i/i/i  、     /i/i/i/゚ノ'r一 ' :::::|::|    ワタシだって、そうだったもの。
           八ハ从________  ,イ_::::::::::::::|::|
.           「i「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/人\:::::::::|::|    というかワタシだって緊張してるし、してたもの)
.           |ii|  _              ||/    \:: |::|
.           |ii| ,/ )             ||    / ̄ ̄ ̄>、
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 廊下に出て、ドアを完全に閉める。そして数歩進んでから、瑠璃はようやく、ほっと一息をついた。

 意識を切り替えたことで不安はかなり薄れているが、緊張しなくなるわけではないし、冷静沈着になれるわけでもない。

 座学をしている間にも、伝え忘れがないか、伝えた方が良いことはないか、結構考えて考えてのことだったのだ。

2563 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:24:03.39 ID:UtqdrJW5

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         |:::::レ'7//       ¬テミ \:::://:::::::::::::::/::::://  (でもおとなしそうな娘でよかった。
         | :/ ;     ,         r:::::ノ刈  >:::::::::::::::::/::::://
         |/  i{            L.ン//::::::/:::::::::::::://    アーチャーさんみたいな感じの人だったら、
                    ///./::::::/:::::::/::::://     教えるの厳しかっただろうな)
                ヽ         ∠二∠::::__/}::::://
              \            ー _/::::://
                 _≧=┬……   ⌒iT¨´::::: /:::::;′
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 なんとなく、そんなことを思った。座学の最中に矢継ぎ早に質問されて、タジタジにされてしまう状況が浮かぶ。

 まぁそれも、アーチャーに何かを教える自分が想像できない、ということに起因しているのだろう。

 そういう意味では、すずかタイプでも駄目だったに違いない。

2564 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:24:24.48 ID:UtqdrJW5

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      {:::{::::!::_´-‐' ¨´ ̄`     ,ィ"”艾芋¨}}|:::::::::::!::|   常時監視カメラで見られてるって、
     !:::ヘ::ハ ィ歹芋芹ト       {.:.{}.:.} }}|::i::::::::}::!   最後に言えばよかったかも。
     |:::::ヘ:!:i! {{   r'.{}.:}          辷タ ・/イ::::;_r}:|
     |:::::::::Nヽヾ  辷タ         :/:/:/〃千ノ/::::   ワタシは多少慣れたけど、あの娘は……。
     Lz≠Tヽ.} :/:/:/    ’         __/::::::i
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 監視カメラで全館全室、すずかが見ていることは伝えてある。 

 言うときにも「絶対驚くだろうなぁ」とは思っていたが、予想通り、それを聞いた彼女は顔を真っ赤にして硬直していた。

 その中で『実技』をするとなれば、彼女の感じる羞恥と緊張は、普通の何倍になるだろうか。

2565 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:25:20.14 ID:UtqdrJW5


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 考え事をしているうちに、気がつけば、目的地であるロッカールームを通り過ぎかけてしまった。

 急ブレーキをかけて、中に入る瑠璃。接客時間中だけあって、室内には誰もいない。

 瑠璃はまず自分のロッカーからドレスを取り出し、それから、『予備:Sサイズ』と書かれたロッカーに移動した。

2566 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:25:38.80 ID:UtqdrJW5

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          ::::|厶::イ _,,斗予ト       ∨゚ソ ノ.::::::::: |iイ〉 }::::::|
          ∨/::小´|{ r'゚::h               |:|:::: /_,ノ/ ::::::|  (でもあの娘に似合う服、かぁ。
             ̄「::::i:::. ヽ ∨ソ         ///|/ _/ ::::::::::::|
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             ::::::|::::|i::::.、                    |i :::::::::::::::::::|  どうしようかしら)
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 マニュアルによれば――瑠璃も初めて知ったが――新人用の衣装は、ロッカールームにある予備を使うとのことだ。

 そして新人に似合いそうな服を選ぶのも研修をする者の役目らしい。

 しかし瑠璃は、そういうのは向いていない自覚があった。何しろ服も化粧品も姉のお下がりか便乗であったのだから。

2567 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:26:04.48 ID:UtqdrJW5

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            `ト::::土士_八从::::::::::::::八::::::::`::l::::::::|:::| |:::::|
           |:∧ ィ乍亦ト   ̄ ̄ァ乍亦i^l¶:|:::::lノ 八::|   (……ザッとだけ見て、 直感で選べばいいかな。
           |:::∧ 乂ソ       乂_ソ ノ |:|/_ /::::|::|
           |:::i::::. i/i/i  、     /i/i/i/゚ノ'r一 ' :::::|::|    あんまり考えても、ワタシのセンスじゃ当てにならないし、
           八ハ从________  ,イ_::::::::::::::|::|    それに、)
.           「i「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/人\:::::::::|::|    
.           |ii|  _              ||/    \:: |::|
.           |ii| ,/ )             ||    / ̄ ̄ ̄>、
.           |ii| / /             ||     /    /
.           l/_/_                ||   /     /      ',
.          /  ―‐ヘ              || /    /      |
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      {   _..イ             Υ ̄ -、 | l  | l/      ∧
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2568 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:26:22.73 ID:UtqdrJW5

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2569 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:26:36.48 ID:UtqdrJW5

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2570 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:26:55.85 ID:UtqdrJW5

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 プレイルームは、ほんの30分前とはまったく雰囲気を変えていた。

2571 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:27:12.62 ID:UtqdrJW5

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 まずは香り。

 丸机の上に置かれた花を模した香炉から、甘い香りが部屋に拡がっていた。

 薄い煙が拡がるその様は、あたかも張り巡らされる蜘蛛糸のようでもある。

2572 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:27:32.05 ID:UtqdrJW5

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 次ぎに、灯り。

 ギリギリまで落とされた照明は真っ暗ではなくしかし、明るいわけでもない。

 鼻梁の陰影で顔の半分が見えなくなるような、しかし灯りの当たる側はきちんと見える――そんな光量だ。

2573 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:27:54.14 ID:UtqdrJW5

        / //. :/ハ ///  '       j/ィ:/ ヽ  ノ
.       / / {: : {:.:∧ u   _    ////. :/|     :,
       / / . :!: :.l: :{:个:..   `   ...イ: : l :|     :,
..    /  {: : :.|: : |: :ト.>{ ≧‐-‐ チ,ヽ|: : :| ハ     ヽ
.    /   ; : : |: : |: :|{ {` `ー-‐ ´ 〈|: : :|: : }        \
    ′  }:.:./|: : |: :|{ ヽ,.へ   / /l: : :|: . ヽ         :,
   イ   /. :{ ハ: :ハ: ハ //´)´   / V ∧: : . \        :,
. ∧{   /. :r'― ∨ト、:.{  '´,.)  /   V: ∧: : : . \     }
 { ∧  /;イ: :}    }/⌒!   ´ ノ\'´  Y V : }: : : : : . ヽ  /{ヽ、
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 最後に、音。

 静に満ちた空間に響くのは、早く浅い呼吸と、遅く緩やかな呼吸。そして、微かな衣擦れだけ。

 しかしあまりにも小さなその音は、逆の静寂を引き立たせ、張り詰めるような緊張を、聞くモノに与えていた。

2574 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:28:09.73 ID:UtqdrJW5

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        └‐zz‐┘__ ||ニニニニニ/__    --―=======‐-   _
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  |---―‐¬   __ ¨¨¨ ̄┐| `丶、                                 ‐-   _
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  l_ -‐  ¨             ∨     { /      . ´                                        }
                     ∨    八       .′                                         }
                         ∨ /  ∧   .′                                       {  }
                       ∨     ∧  .′                   {               }                }   }
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 そこに、新たな音が混じる。

 ベッドの、スプリングの、軋み。それが、二つ。
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 前者は瑠璃がベッドに腰掛けたことにより響き、
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\: : \|  /   _|   ---=ミ.、∨: : : \          .ノヾ |  ヽ
  \: : l\{    ∨ /´ ̄  \: : : :./.\           ト、  {
   \| :ハ   ∧         ∨: / ⌒\          |ハ .从
     .\:_:> ' .∧          .∨__.ノ   \       .人 .}/ }ハ
   .  ´  / ./ ∧           ∨ /_    \__. イ  > .,
 /    ./   / : }、           ∨ /    八  \  {   \
        ./   /_:_:_|. \         ∨ /       \   \ ヽ
     /   〃´  !           .∨=ミ、     \   \ \
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 後者は、既に腰掛けていたインデックスが、身を震わせたことによって、奏でられたものだ。

2575 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:28:30.22 ID:UtqdrJW5

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 薄闇の中で俯くインデックスが纏うのは、彼女が今まで着ていた白い服――修道服というらしい――とそっくりのもの。

 悩んでいた瑠璃が、発見したと同時にこれ幸いと選んだものだが、もちろん、そっくりなだけで同じものではない。

 瑠璃のドレスのように、あるいはすずかのセーラー服のように、頼りない薄衣で縢られたものであった。

2576 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:28:49.48 ID:UtqdrJW5

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 インデックスは、右隣に腰掛けた瑠璃を、見ようとしない。
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 /ニニニニニ/              マニニニニニニく              i        /ニニニニニニニニニニl
  ニニニニニニl                   マニニニニニニ//            l       /lニニニニニニニニニニニl
 ニニニニl                 マニニニニニ/             l      // lニニニニニニニニニニニl
 ニニニニl       ,           マニニニ/               l     ./ニ/ニlニニニニニニニニニニニニニ.l
 ニニニニl       :.:.           ⊥ -‐''´ ̄ ̄ ≧ュ、             / ニ/ニ lニニニニニニニニニニニニニニニl
  ニニニl       :::.      ─== ´            ヽ        _。o0ニニ/ニlニニニニニニニニニニニニニl
  <ニl                 Y                    ヽ     /ニニニニニ/ニ.lニニニニニニニニニニニニニl
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     |   l   l   l     l                    イノ_/ニニニニニニ/ニニ lニニニニニニニニニニニニニニl
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    イ   l  ヽ  ヽ    .l>´              イニニニニニニニニニ/ニニニlニニニニニニニニニニニニニニニl
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                                                           ><ニニニニニム
                                                         /    `────‐ゝ
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 細い太股の合わせ目すら透けている衣装の裾を握りしめ、小さく、本当に小さく、震えている。

 ――それはきっと、男性であれば嗜虐心を多分にそそるであろう、表情と雰囲気であった。

2577 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:29:17.41 ID:UtqdrJW5

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 身をかがめるようにして、紅く染まった耳に赤い唇を寄せる瑠璃。

 囁き、問うた。インデックスが再びビクリと震える。

 だが裾を握る手も力みすぎて持ち上がった肩からも力は抜けず、顔も上がることはない。

2578 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:29:46.09 ID:UtqdrJW5
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 一瞬の沈黙。
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 '.  :.       ハ                 /            /
  ', i      ハ                 _/            /
  Ⅵ       ハ               /            '
   ‘,       ハ             rく  l        /
    ∨       ヽ   , -――一'´ ヽ 丶 \_    /
      V      /  〉 _/  ,   ,     |   \  ̄ /   シスタさん……怖いですか? 
     ‘    //  /´/  /  /    ,  \_     _/
       ∨ _/  l / , '   /  /      ̄厂
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      く_     ///  / /  ___,/    /
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 瑠璃はインデックスの源氏名を呼び――少女の右手に、そっと、己が左手を重ねた。

 三度、少女の震える肩。

 インデックスの手は、裾を握りしめたまま、動かない。

 だが、

2579 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:30:07.98 ID:UtqdrJW5


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      ハ    ,八 : ト、:{   ^^´        '       |: :.|  ト、
         }   / トⅥ: : ト u                   八 |  |
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 ゆっくりと、インデックスが顔を持ち上げた。

 浅く早い呼吸と、緊張で潤んだ瞳。

 引きつり気味の顔でも愛嬌があるように見えるのは、元々の顔立ちが良いからだろう。

2580 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:30:25.28 ID:UtqdrJW5

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   イ   /. :{ ハ: :ハ: ハ //´)´   / V ∧: : . \        :,
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 { ∧  /;イ: :}    }/⌒!   ´ ノ\'´  Y V : }: : : : : . ヽ  /{ヽ、
 ∨∧// ; :/   /{. 〈  ,/、/    }  } } }: : | : : : }:.}‐ ´  / .}
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 そしてまた、沈黙。

 その瞳に映り込んだ瑠璃は、微笑みを浮かべたまま、何も言わない。動かない。

 じっと、待っている。

2581 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:30:43.22 ID:UtqdrJW5
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 一呼吸。

 二呼吸。

 三呼吸。
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                    /  /                      l   {
                 ′  {            _ _____ _       |   ‘,
                  {      .. : : ´: : :∧: : |: :} ` : :    {
              |    }> ´/: : : :j|_;ノ/  : `トJ;_: : : }: :` <}    、
              |  _,ノ : : : :厶斗ヒ八.:/  ∨j/∟「以ト、: : : : \   }
                ー=ャi : :}/xfヒF弌㍉      ,ィヒF弌㍉ : :|: :r‐一 |
                  }   }| : :|代つ//:リ        つ//ノリハ∨}: :|     |  はい……こわい、です
                   ′  八: :{ `‥ ''´         `'' …'  '八ノ|     }
               {     }ハ          '           ハ : :|     {
                }    |i小                     小 : |    ∧
.             〃{    八ハ       v ̄ ̄ヽ  u    ハi| : }   / 、
.               /     /: :| :i人      ー-─'      .:' : :リ: :ハ     }
             ,      / : :| :|: :个: .            .イ: : : / :/∧     ′
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 インデックスの唇が数回、迷うように小さく開閉を繰り返し、やがて――蚊の鳴くような声量で、言葉を放った。

2582 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:31:13.00 ID:UtqdrJW5

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                    //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧s.   `/ //薔ミ}ヽ
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                   ∨ l::::::::::!  ><::l::!l:! l::ll::::::::`:.、::::::l::::::::::l:::!:::::::∧∨! l:l lノ/::i
                     l:::::::::l  _  ヽ!l:! 从:::::::::::::::\l:::::::::::!::!::::::::::::〉x_/:レ'´∨
                    l:::::::::l ´¨¨ヾ       ><::::::リ:::::::::::リ::::::::i!::i i:::::::::::::::i∧
                    ∨::/!             __   ¨></'::::::::::l!::l l:::::::::::::::l∨〉
              r‐ 、 /〉   ∨ i     ,       ´¨ ヾヽ   /:::::::::::::j!:::l」::::::::::::::′`
           r'¨¨i  〉‐i    . ´∧              ヽ〉 /::::::::::::::/ _//::::::::::::i   そうですか……。
         ,. -j! /  /  :!   /  _{:ih、            ・/::::::::::.。s≦ /::::::::::::::; 
.        ノ  〈 (__/!  l   .′_(  / ih、 ヽ _      /.。s≦........-::'::::::::::::::::i!    そうですよね……。
      _/ヽ。+・'。+・'‘´ }   !    i  `/   /\         .。sf /!::::::::i::::::::::::::::::::::::l
      / r‐・'‘´  ∧ ∨  j! _,.! _s。./   / (个o- 、─=ニ。+'_r'¨´-ヽ::::::l::::::::::::::::::::::::!
    //∧ 、  \  乂ノ  // l }   i   //_/ :.  ゝ.ノゝ,. -'¨>:./--'-¨、¨ヽ:::::::::::::::::!
.   /// _! ト、  ヽ _j _/j!! ヽ, - 、 l  i! l   :   r-、>//)/      ヽ }::::::::::::::::!
       从   ー'/  _i ll  { \ 〉'¨´ヽ- 、   /'// /¨         }ヽ:::::::::::::!
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 言いながら、重ねた手をそのままに、尻を僅かにベッドから浮かせ、腰をくねらせるようにして身を寄せる瑠璃。

 ギシリ、とベッドが鳴り、インデックスの右腰と瑠璃の左腰の間にあった僅かな隙間が、完全になくなった。
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  |             |_____ ..-ァ―=≠ '7  ̄ ∧、_ \ \   、_ゝ
  |             レ'   /    イ   / ,  !   / |ハ ̄ | ̄ `\ |
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  |::.     -= __彡イ:. |:./: ! |:.:/ァ::.: ̄`. /   l ′     !:.::.:.:!  | |
  |:::        |:.:.l/ V V'/!:.:.:.:.:.:.r'!   '       ト:.ノ|  ハハ
 ∧:         |  | V ^ヘ.:.:.:.ノo!           弋ぅノ   |   っ!
./:.:.:'..        |  |    v'う__少          、     !|
'::.::.::.! ヽ      |  |    `  ´                  !|
::.::.:::.!   ヽ    |  |.   u                     八|
.::.::.::.!     \.   |  | \               r_ァ     イ: |
::..::.::.!      .    |  |  ` .               イ::.:..|  |
   .!       \, |  ト、     ` .. _      _ .イ::.::.|::.:: | イ
              人   ヽ 、__     /、ニ.7:::ア´.:.::.:∧.:. |::.:: |: |
              ヽ.  \   ̄ ̄`ー` Y::.:::.::.:/  !::.|::.:: |: |
              〉   }         人::.::.:/ヽ |:: !::.:: !: 人
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 四度目の震えは、瑠璃の肩に直接伝わってきた。

 触れた部分に顔を向けようとして――だが、迷いの浮いた彼女の顔は動かなかった。

2583 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:31:43.46 ID:UtqdrJW5
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 否、そうではない。

 正確には、動かせなかったのだ。
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                       |
                        ,ィ .!
                 ∠/ .!
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              `    __   .ノニ´- ´  ___.
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         ‐-、__   |_    .ゝ ` ̄`ヽj___  `丶..___
             `¨`ー'、\  (ゝ-──'   ‐'`)
                 `ヽヽ、 .ヽ‐----─ '´`)'"ノ    ,.--
                       ``ヽ ゝ-r- ..___.,/,/─--‐'"
         ̄`ー―-、_      |    .ヽ-─--'′
           _, -‐'´  `ヽ、_.  ',
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 瑠璃が伸ばした右手を、少女の顎に、頬に、添えたがために。

2584 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:32:01.21 ID:UtqdrJW5

                    _,. -────- 、
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             |     /: : /_ 斗-‐ {   レ ィfテぅュ、∨.:\  |  あっ、そ、その……手……
             |   ./: : :l ,.ィてぅ、       ト-r リ∨|: :ト ヽ |
             |  /イヽ{/ トーr リ     弋_zノ } !: :!   |
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                    i:::::::::::::,、i:::::::::::::::::ト、´ ̄ ̄``:l!:::::::::::::,l::::::::::::|:::::::::!
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                   ,!::::::::::::::i_``、:::::::::::! ,,,        ,ィ=、 ./::::::!      大丈夫、ですから。
               /:::::::::::::::::::::,ヘ ``ヽム           .::::::::i
                /:::::::::::::::::::::/ .∧          '  "/::::::::::!      ……ね?
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 何の根拠もない言葉をしかし、自信を持って告げる瑠璃。インデックスは、視線を逸らして沈黙するしかないなかった。

 何をされるのかはわかっている。だが、これからどうするのかまではわからない。

 そんな状態の彼女は、講師役が断言したことに抗する言葉を持ち得なかったのである。

2585 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:32:28.91 ID:UtqdrJW5

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         |:::::レ'7//       ¬テミ \:::://:::::::::::::::/::::://  (……ワタシも、こんな感じだったんだろうな)
         | :/ ;     ,         r:::::ノ刈  >:::::::::::::::::/::::://
         |/  i{            L.ン//::::::/:::::::::::::://
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 視線をどこに置いていいのかすらわからない様子の彼女を、妙に冷静な心持ちで観察しながら、瑠璃は思う。

 きっと、自分の新人研修の時は、すずかからこんな風に見えていたに違いない。

 そして、

2586 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:32:54.20 ID:UtqdrJW5

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.      , ''´     /´`  /    (すずかさんも、こんな気持ちだったのかな……)
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   ,'        , ''´
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 少女の頬に指先を優しく、柔らかく、少しだけ埋めて、その震えを味わう。インデックスは、怖がっている。

 当然だろう。娼婦になるという、その状況だけでも怖かったというのに、これからその実技研修だ。

 その恐怖は、瑠璃もまだ記憶に新しかった。

2587 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:33:42.10 ID:UtqdrJW5
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 それなのに、どうしてだろうか。

 彼女の姿に同情を覚える心は、同時に、
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 胸の奥から湧き上がるナニカも感じさせている。

2588 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:34:15.51 ID:UtqdrJW5

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 同情とナニカ――心の命ずるままに、瑠璃は左手をインデックスの右手から離して、少女の背中へと回し、
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           ,'::/ノ i : i〉            i : : i      ム     .l マ: ム  ヾ
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  {.i   , .i ,′                       ノ    ./
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 その細い身体を支えるように腰後ろに添えた。

2589 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:34:35.38 ID:UtqdrJW5

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 動揺を示すように、彼女の視線が泳ぐ。

 だが瑠璃はそれに構わず、根拠のない言葉を囁きながら、さらに上半身を捻り、インデックスへと向き直った。

 そして少しだけ、前傾。あわせるように、あるいは、身を引くように、仰け反るインデックス。
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     //     /《    //   // !j  //  _,...  、j ヽ
.    / {    //     //   //   _,. -‐ 、     ヽ\_'._
   /  '.  /  /))   /しリ  //_.ィヽ  、 ___ヽ_、   \ー<
  ,'   './ /*//  〃//  _,.. '´  |  \´\  ヽ\ ト、 、ヽ  '.
  ,'    '. rヽ //  し'/ イ「  ,.   |   ヽ、ィ´>=ミ、\ト、!  '.
 ,'     V/ // * /   ,.イ   |  |   jハ〃芹ミ、. Y. |. |  i
 {     '. //  / i /  ト、ト、 |\!     {{fr㍉:}} ! |. !  |
  '.      V /   ,イ   ト、!,≦ミ、!          '⌒ソり ,. ! ト、  |    ぁ……
  '.     V´|  V ト、 レィ升ミ、`   .::::::::::::::::....`ご´イ::. V|ハ   !
   '.      V   ト、レ''〃fじ、ハ  :::ヽ:ヽ:ヽ:ヽ:::\:\:ヽ:: V|ハ   '.
   '.     i i  | イi{ {{:代::リh}} .:::::::::::::: ` :::::::::::::::::::::  .} |ヘ  '.
     '.    / /| ト、| 乂 ゙(⌒ム彳,.:::::::::::::           从 |∧. '.
.     '.  /´ ヽ∧  V  ,、≠'´:::::::\:            ∧   | ヽ. !
        、       、  、  ::::\:\:\::::     ,.-、    ,.仆ハ  |  ヽ.i―‐- 、
         、        、  、   u           '´   ,.'二 _ヽ!  |   i.|     \
          、      、  ` 、.               ,.イ    | |  |  ||      ヽ
           '.        、  V`>  、.___,.. -‐ '´「ヽ‐┐.__| |  | リ     i  ヽ
         ∧       、  v'´ ヽ          レ'  |   !. |   V        |   、
       /  ヽ        、  、ー┴―――――=彡   !   | .|   |        |    i
       |         ∧  V              / | | !   i      |    ト 、
       >、___    ,ヘ ヽ、_               /  ! '.   ! ヽ    | r‐ 、 |  ヽ
      /       i`ト  /ヽ'.  ヽ   ̄  ‐- .._           |  、.   '.  \ /  |  ハ |  |`ヽ
       |         !  /    '.  ヽ          ` 、.      |    、  '.   \   |  ! |   !  i__
       |         /   \ ヽ  \         ` 、.  |     、   ヽ   ヽ  !   ヽ!   ヽ i
       !           i     \ \  \‐-、._       \|- 、    \ ヽ\   '. |        V
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 結果、少女の視線と、己が視線が、同じ高さに揃う。

 瑠璃は一瞬、息を呑んで硬直した後、

2590 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:35:16.53 ID:UtqdrJW5

        / //. :/ハ ///  '       j/ィ:/ ヽ  ノ
.       / / {: : {:.:∧ u   _    ////. :/|     :,
       / / . :!: :.l: :{:个:..   `   ...イ: : l :|     :,
..    /  {: : :.|: : |: :ト.>{ ≧‐-‐ チ,ヽ|: : :| ハ     ヽ
.    /   ; : : |: : |: :|{ {` `ー-‐ ´ 〈|: : :|: : }        \   ……
    ′  }:.:./|: : |: :|{ ヽ,.へ   / /l: : :|: . ヽ         :,
   イ   /. :{ ハ: :ハ: ハ //´)´   / V ∧: : . \        :,
. ∧{   /. :r'― ∨ト、:.{  '´,.)  /   V: ∧: : : . \     }
 { ∧  /;イ: :}    }/⌒!   ´ ノ\'´  Y V : }: : : : : . ヽ  /{ヽ、
 ∨∧// ; :/   /{. 〈  ,/、/    }  } } }: : | : : : }:.}‐ ´  / .}
.  ∨/|'  y  /{. { ヽ \_{ヽ 厶ヽ  ,/ /イ:ハ:.: :|: : :,イ: }   / /
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 両手を握りしめた。

2591 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:36:37.33 ID:UtqdrJW5

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                          |::人::::::::\\::\:「刀         / /
                       八:::::\::::::::::::::ン/∨ヘ.         /  ,′
                        / ̄厂 ̄` ー=彡/ ノ ∧      /    /
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 瑠璃の息が、僅かに早まる。

 インデックスの希望で、一緒の入浴はしていない。

 だから彼女の肌を間近で見たのは、こうして隣に腰掛けた今が初めてだが――

2592 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:38:30.79 ID:UtqdrJW5

                ,'./,ノ| ヾ { ム           ////  i: \   ',   .',
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       \     ./: : : j/         / : : /   .l     l: : : . 、 ハ
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            .\ ./ : 〃:',:::         ,': : : {      .l     l: : :ム マ: 、.i
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          /'; {  ';'              マ: :ム   /: i l     l   マ: ム
          /  ヾ  .,'          u. マ: :', ./: : i :l     l   }: : }
      /        .,'     .,          ヾ:{ /: : : i :l      .l  .i: : i
      ` <     ,'     }               / : : : ハム:     .l  i: : i
          .` </,'     ,'               / }: : :/ }: 〉     } .//   ,
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    /     /                /   .',  ,′   ,′
   ./    /,′               /     .', ,′   /
   ,′   { .,′                          ,′   ./
  {.i   , .i ,′                       ノ    ./
  .l.ノ  .ノ l.,′                    /    /
  .l.{  /-r-y                      /     ,′
  .∧ .} .   l       、       ,       /      .,′
 ,′Uj    i         '.,. '.,   /      .,' ム    {
..,′  } .} .i        `ーゝ-.,′      , ム彡 .} }_ } .} 、
/    i   .l,          ', .i     /    ,ノUj .}_ノ > 、
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 少女の肌は、その本来の白さを朱をもって際立たせていた。

 緊張の汗と羞恥心の紅で染まった肌が透ける修道服から覗く様は、只管に艶めかしい。

 スレンダーな体型もそれに拍車を掛けているようだ。

2593 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:39:57.05 ID:UtqdrJW5

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            ⌒T:::::|:::::::iト | i:::::::::::::i| i::::::::::::|i:::::::::::::: l::::::::: i
              i ::::「「`汎 Li:::::::::::::iLi:::::::::::」i:::::::::::::: l::::::::: l
             ∧::::}   り     ̄ ¨^汀J了 i:::::::::::::: l:::::::::¦  シスタさんの肌、すごく白いですね。
               '⌒W//        乂,_ソ i:::::::::::::: l::::::::: ;
               从   '     ///・ .'::::ぅヘV::::::: /   うらやましいです。
                 ^⌒            厶イ_ ィ:::::::::: ′
                     、ヽ _      / 「:::::i:::::::::::i
                ´ ̄......「心.         r ´¬〔:::::::l:::::::::::l
            /   ,r==从ハ{`7´ ̄´  {,.―‐ 、::::::::::::::'
         /  /fX7     }   _,. -‐/       '::::::::::::::'
          / ,rくぶ′         fX7/      }゙::::::::::'




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               /   r'´               ヽ  ヘ
               ,'  |                |  ',
                  j   |         _______.」    l
                  |   |__. -‐ 7  ̄:/   |: /十‐-ト、: l: >  |
             |     /: : /_ 斗-‐ {   レ ィfテぅュ、∨.:\  |  ……ぁ、ぁりがとう、ございます。
             |   ./: : :l ,.ィてぅ、       ト-r リ∨|: :ト ヽ |
             |  /イヽ{/ トーr リ     弋_zノ } !: :!   |
             |     |.:∧` 乂zノ      ////  ハ|  |
             |     |: :ハ////     ,      ハノ:|  |
             |     l:/ : ヘ          u  /|: : |  |
.               人    ヽ: : 个 、    ´`   /V|: : |  |
             /  )   \: ヽ|V ≧-  __ イ 〉 /l!: : ト、  !
              /  /       |\: ∨\、__,厶/  l |: :/|  ト、
           {   l      |  l: :ト、 \   /  | |:/l |  | ヘ
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            /     ヽ     丿 ヘ:.l ハ   7-Oヘ  レ  /  j /
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 それはすずかに言われた言葉。だが今、瑠璃も本当にそう思ったこと。

 少女は、その時、が近づいたのを察したのだろう。耳がさらに染まり、頬の熱がまだ上がる。まるで火がついたよう。

 瑠璃の手に俯こうとする力を伝わり――だが、顔も、視線も動かなかった。それは覚悟か、諦めか。

2594 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:40:27.37 ID:UtqdrJW5

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 ちら、と瑠璃は横目で、ベッド脇のサイドボードに目をやった。

 時計の表示は、すでに三コマ目に入って10分を経過している。
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             /::,|::::::ム :.:.:.:.:.:.:.:    ,   :.:.:.:.:.・ /:::/:イ:::::::. 
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        /:::{  l::∧:::::| >              </!::::: |   }::::::::.    (もう、始めないと……。
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       ,::::::::::::∨   从 ,  `ヽ   ,..: '´   {/::/  \  ,::::|::::::::}  実技の、研修なんだから、仕事、なんだから……。
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        |::::::::|:::|::::.   /   lー-- '-`ー- ' /::イ     从:::/:/ l:::!
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        、:::::∨ 、:::::.     l ` 、__    .- リ l       ,:::::/:/  /
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               ヽ、_./  /    /- ´

2595 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:40:45.66 ID:UtqdrJW5

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         :::::::::l:::::.,::::::.,.-‐===!   ゝ'´_,.斗-㍉!::::::::::!-、::::|
         ∨!::::::::::::、_」 _,斗-ミ、      ´トJiノ刈:::::::::リ  l::::!  じゃあ、シスタさん……
          |:`.-‐'´lヘ.< V、トJ,ハ      弋二沙::::::::/  ,.:::::!
          | ::|::::::::::.∧ ヽ沙゚"       :::: ’;:::::,_'.....::':::::::l
          |::::l:::::::::::ヽヘ  ::::    ,       ,':,、'::::::::::::l::::::::,
          |::::ヽ::八:::::::::〉              从l.ヽ::::::::i:!::::::::,
          ヘ:::::/ ;:::,,' ゝ .    ` ´   イ/ .l:.:.:丶、l:l 、::::::,
           ∨ ' ´       >-  . < /  .l.:.:.:.:.:.il:l`:.、::::,
             , ´    ヽ       ヘ     /   l.:.:.:.:.:.ll:l.:.:.:.:ヽ:
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 するり、と瑠璃の右手が、もう一度インデックスの頬を撫で――
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              / .r‐  . =------= . \\
                 /   /ィ≦二二二二二二二二} ‘,
             /   .仁二二二二二二二二ニニ|  ∧
            .′ ,二二二二二二二二二二=| ./ ∧
           ,′ .仁.>f´ |  | i| .从{___|.>.、.! ./ {\
            /   |/  |__/|  | l|/} ハ !.`|.、 \ .八. \    
           .イ   ./ .从 |./ ⅥN/ / ィz=ミⅥ\八   \ \  
         .//  イ八 } ./ ィ≦芯. ヾ{.  ´しイリ 》ヾ{ヾ{        ヽ
      / /   / }/レ 《 乂しリ ///¨´/  !ノ ∧ ./
     /   /     /|ゝ∧ /// 、//// .∧ { |∨         あ、あのっ!
    /   ./   /} l|  込            イ ハl !. \
.   ´   . '   / .八 |  | }.> .    ( .ヽ   イ ! ! ! !ヽ. \
    /  ./   ./   |  | |  .}>,  _  <`)! | | | |.ハ   \
 ̄ ̄   ./   / .ィ≦,.ク.|_/_ー<) ヽ. __彡イ〉ー| |ァ ーーァ \
    /    / /_//\__ `ヽ \     ./}: : :从  ./>.、 \
   /       / /  //\_.}_\ \\ー //: : : : リ //  ‘,
 /      イ ′.// ヽ二 _ `    ヽー/ュ: : : / ./´      |
/      //  | //   `ーz-.、  /: ̄: :ヽ:_: : //       .从
      ./ ./  .|'./      | {: ヽ/: : : . --- ∨/._|/     イ {
      ./   /レ         | ヽ:/: : : :/     VY       .八!
    ./   / .|       .| /: : : :/      .Ⅵ./     ./  }\
.   /   /  .|       .レ: : : :/       ∨ /    ハ  |
. /   //  ./|        .′: :/           ∨ /  .,′}  l
/    /{ /   / .|      .八: : :{             ∨_/ .ハ .八 .|
\  / .レ   /  |         |\ノ            ∨}} .{ V }リ
: : \  |   ./   .|   ̄ ̄`ヽ .! ./\              ∨ !l ∨
\: : \|  /   _|   ---=ミ.、∨: : : \          .ノヾ |  ヽ
  \: : l\{    ∨ /´ ̄  \: : : :./.\           ト、  {
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 意を決したような、インデックスの声。

「……」

 瑠璃は近づけかけた唇を止め、
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                      /:::::::::::::::::::/:::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ' レ;
                 /::::::::::::::::::/::::::::::::::/':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ソ
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 微笑で、続きを促した。

2596 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:41:14.22 ID:UtqdrJW5

  |             |                      __ ノ 、|
  |             |                     ..--、'¨ヽ   \\
  |             |_____ ..-ァ―=≠ '7  ̄ ∧、_ \ \   、_ゝ
  |             レ'   /    イ   / ,  !   / |ハ ̄ | ̄ `\ |
  |:.             /   、/'____ / ェ=,≠イ /|  .′| ,ヘ,__ト、 |∥ ヾ
  |::.         /イ::.::.:! ! ::.:/i/_j/==ミ| /   /    ィ: ̄ヾ从ハ
  |::.     -= __彡イ:. |:./: ! |:.:/ァ::.: ̄`. /   l ′     !:.::.:.:!  | |
  |:::        |:.:.l/ V V'/!:.:.:.:.:.:.r'!   '       ト:.ノ|  ハハ
 ∧:         |  | V ^ヘ.:.:.:.ノo!           弋ぅノ   |    その、私、その……
./:.:.:'..        |  |    v'う__少          、     !|
'::.::.::.! ヽ      |  |    `  ´                  !|
::.::.:::.!   ヽ    |  |.   u                     八|
.::.::.::.!     \.   |  | \               r_ァ     イ: |
::..::.::.!      .    |  |  ` .               イ::.:..|  |
   .!       \, |  ト、     ` .. _      _ .イ::.::.|::.:: | イ
              人   ヽ 、__     /、ニ.7:::ア´.:.::.:∧.:. |::.:: |: |
              ヽ.  \   ̄ ̄`ー` Y::.:::.::.:/  !::.|::.:: |: |
              〉   }         人::.::.:/ヽ |:: !::.:: !: 人

2597 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:41:48.50 ID:UtqdrJW5

       /    { .      /      }      /⌒   / *  i |
             |  *  /⌒)   入_ノ /    / )   | |
      |     | ,ノ /*  (__/>-r‐ト.: :「 ̄: |: :…‐- } 、
      |     | /  . ..r: : /: :!: |l:! l| Ν、ヽ_ト: : :}: : : \
      |     V>: :´: :/:|: :厶斗:八:.リ   }   }ハ: ハ : : : ト ゝ
      |     / /: :.: :.i:{´}:/j/ j/  /     yf竓ミx. i:|: :.:}  |  
      |   _,. : :/.: : : :.从yf竓ミメ        {///,} }从:}ハ |
      | /  ⌒ ,: : : : : | 〃{///ハ         弋うツ  jノ !   |
      ∨    |l: : :| : |从弋う:ツ          ^´   : :.:|  |    は、はじ、めて……なんです……。
      ハ    ,八 : ト、:{   ^^´        '    u  |: :.|  ト、
         }   / トⅥ: : ト                  八 |  |    ぜんぶ……ぜんぶ……
      |    /  ,: : :| : :|: 、        , っ      イ:| : |  |  i
      |    ,   /:. :.:|: : |: : : .              . : : | | : |     |
        /  /:.: :. :| : :|:/r >        イ: .: :.:| | : |    |
     /       /:. : : :.:|: : |、 ` i    `¨¨爪  人「 ̄ | : |ー-ミ  |
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                ヽ )'  ../ / 7/.!'.ノ  > l |    , '´    |::',
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                /    ',、 !〈i'./ /‐'' ̄`ノ          /:::::',
               ヽ  ./ ,>、' /      l        /:::: ::::::',
              >.' /  ヽ      ,'        /:::::: ::::::l ',
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                  ,' !   |\          /::::::://:::::/,! :::::::!リ
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2598 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:42:20.35 ID:UtqdrJW5

               {     }ハ ヽ/ヽ      '      /ヽ/ヽ ハ : :|     {
                }    |i小          _ ____         小 : |    ∧
             〃{    八ハ       . ´      ヽ     ハi| : }   / 、     だから、だから……
.               /     /: :| :i人    ( ,. -‐‐‐‐-  )  .:' : :リ: :ハ     }
             ,      / : :| :|: :个: .     ´ `    .イ: : : / :/∧     ′
            {     / : : :| :|: : | : _;≧r       ≦L_|,;_: :/ :/∧‘,    ヽ                 「……」
.               ノ     /.: : : :| :| : .イ{ ┴-------┴  } ∨ / : : Vハ
             /    /⌒''¬|: |:/ V\            ノV /:/_;_;ノ¨⌒}
.           /     /⌒ヽ./|: {  ∨ノ廴___ノ⌒}}/ / /⌒\ /}      '  だか、ら……
         /     /\ /} |: |   } :〉弌三三少イ { / /\ /〃 ,    j
         /     / /  {  |: |   ∨   `¨¨¨´  ∨ / /     { \}      }

2599 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:43:04.59 ID:UtqdrJW5

            . : -=ニ=-   \
       . : : : :/´      \  \
      . : : : : , ,'    /   /\ 、 丶      
        : : : : : i ,'   (⌒y (⌒y ti ,ヽ\ ヽ
.      : : : : : |  ti  /´)  /´) / . ヘ::}
        : : : : |     ' ti /. -<  ヽ 、  }
.       : : : :|  ti ,   イ  }ヽ   \  :. ∨ヽ                            
        : : : |i´) ,'/  }  lト、|\ ノ}、 }\}  }
       : : :,'.l  /i !  }  l}斗イヽ } ∨. :ノ: :{
       : :/`l/  l { /.ィ´}!ムィぅ茫  `ー― ┐     ……
         : :{/i   :| }/} /j/ィ癶:ヘJ:{  : :   ′
    i   : :|  | : :|.イ/ィ {  ー-`ー    : :    { 、
    |    : :|  | : :| :{' { :{ : : : : : : : : :       \                        
  . : l    : :|  | : :l :{  { :{ : : : : : :           `  ヽ 
  . : :     : :{      { :{  { ;{               イ    、
. : : : :!   : ハ、:{  : { :{  { :八   J       , -‐ ´〈     }
: : : :.:i     {  {!   { ∧ 、{ :.、                   }
: : : : |     {  {l   { { ∧ \ \            {     }
: : : : !        }l   { l:{ iヽ   、\        }    ′
: : : .:        ∧、  V{ | :}≧‐-\ ヽ _   -‐. : :
: : .:′      /. : : 、  \} :}       ヽ} /i i: l: : : :    '
: /       '. : : :}  ヽ   ヽノ        }}/i { i: |: : : :    ,
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        ム-― '      \  ヽ     /}l! l}| i: | : :   ハ    ヽ
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 沈黙するインデックス。

 その後に何が続くのか、何を言いたかったのか、瑠璃にはわからない。

 おそらくインデックス自身、わからなかったのだろう。

2600 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:44:03.74 ID:UtqdrJW5

.        |::::::::::::\‐-:、_::|  /i/i/i         ,         ・ /::::::|:::::::|
.        |:::::::::::::::::l:::::::ヽ               /i/i/i /'´`/::::::/
.        |:::::::::::::::/::::/:::::\                 ノ::| ヾ―′  (この娘……)
          /:::::::::::::/::::/::::::::::仆          ´ `     イ:::::::|
       /:::::::::::::/::::/::::::::::::ト、 >          _ <:::::|:::::::::|
.      /:::::::::::::/::::/::::::::/| \    >―- ≦::::::::::|::::|:::::::::|
     /:::::::::::::/::::/:/:/: : :|   `ー- _   人:::::::::::::|::::|:::::::::|
.    /:::::::::::::::_,,.-‐''、: : : : ヽ       .∨⌒∨|: : : - .._::::::::::|
 ,,.. .-‐ '''""~ : : : : :| : : : : : : ヽ、   /\__/ ヽ: : : :: `l: : : ゙''ー-、,
/: : :\ : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : ヽ、././l lヾ ヽ: : : : :| : : : : : : : }
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 だがひとつ、瑠璃には――リンクへの想いがあるがゆえだろうか――はっきりとわかったことがあった。

 彼女の『隠したい相手』が、彼女にとって、どういう人物なのか。

 いたのだ。

 いるのだ。

 瑠璃にとっての、リンクのような、相手が。そして、

2601 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:45:30.63 ID:UtqdrJW5

二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二


               ___
           /⌒´ー::::::::::/⌒ヽ-- 、
         /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::'.__、
        /:r-、/⌒:ヽ::::::/⌒ヽ´:::::::\:::V::\
       /:,:::,'::::/:::/:: ,::|、∧:::::::::V::::::::::::::: ∨::::\
     ,:'::::/::/:::/:::/::::イ::|  V::::|:::V:::::::::::::::::∨::::::l
     /::::/::/::,/::,::|:::/ |::|   }::::}:::::}:::: |:::::::V:::V:::::|  はっきり言って、この業界に
     |::::'::::':: |{::::|∧{ |::l   |::∧:::∨::|:: |::::V::|::::/   経験なしで入ってくる娘は、
     |:::|::::|::::|:V:|ィチ雫ミ{   }イテ雫ミV :: |:::::|:::|:〈    売られてくるのであっても貴重よ。
     |:∧::{::::|::|::| Vzリ       ヒzり }::::∧:::|:::|:::ヽ   嫌な言い方だけど、高く売れるわ。
     l'  Ⅵ、:: 从     ,      /::イ| }Ⅵ:∧::|:::.
          ∨::/:.    _     /:,:/イ,:::リ:':::l:∧:|
          {::/ 个 .  ` `   ,ィ/::|::∧::::::::/' リ                        「っ……」
          |/  ∨:`:... __  ´ |::{::∧{ }イ:::{
             {::∧::::|      |::|/ }'   ∨
              ∨   /  |/
          , --<    ,   `}> 、        でも私も女。どれだけ酷いことかは、わかるつもりよ。
        イ//i:i:i:/ `   ´ ̄ ̄/i:i:i:/` 、      だから、貴女が決めて。
       / `Vi:i:i:i/____,.ィ/i:i:i:i/__`ヽ、   たった一回のハジメテ。
        ,   {i:i:i:i{............................{i:i:i:i:{     ∧    望むなら、そうしたい相手に捧げても、
        /  /i:i:i:/` ーr r ― ´|i:i:i:i:|      / |   私はその選択を尊重する。
      ,  ∧i:i:i{__Y_,.---/i:i:i:i∧   ,:  |
       | ,   `¨´_  |__」__,.. -`ー '  . /
      「 / / ̄´ `゙'| 「     ヽ   ∨     |                         「それっ、は」
      |/  ,       V        :    .    ∧
     {  {        }!        l     }   /  }


二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二

2602 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:53:00.39 ID:UtqdrJW5

              |:::::::::::::::::        /////  ,::/:::::::,,´   ./l:::!:::::::.,::::::::::::::::::::::::ヽ::,
             l:::::::::::::::::::::.,!           //:,,´    , ' l:::l::::::::::.,:::::::::::::::::::::::::ヾ  (そんなのって……)
            ;:::::::::::::::::::               ' ´        , !::l::::::::::::.,:::::::::::::::::::::::::::ヽ
              ;::::::::::::::::::ヽ               /  ,,' ;::::,\::::::::..,:::::::::::,,,-'´'  ̄
               ;::::::::::::,,'´ ヽ    _....-      /  /     ;::::, ,:'ヽ.、__,..'´'´
                ;:::::, '´    >..         ,イ、  ,,'´     ヽ::\......'´::/
             V       l::::::>   .<:::' ー         ' ` ー‐'´
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 瑠璃は、それだけは、しなかった。そしてそれをしなかったということは、今でも瑠璃を支えてくれている。

 だが、インデックスは、それすら出来なかったのだ。出来ないだけの理由があったのだ。

 そんな相手に、新雪のように無垢な少女にこれから、それを自ら汚すための予行演習を、しなくてはならない。

 他ならない、瑠璃の手で。

【選択肢】インデックスに『手解き』することに対して、瑠璃は改めて……

 1:罪悪感を感じた。
  結果:溺れた微笑カウンター -2

 2:得体の知れない高揚を覚えた。
  結果①:溺れた微笑ルートの深度進攻。『溺れた微笑ルート(氷)』から『溺れた微笑(溺)(水)ルート』へ変更
  結果②:理性最大値上限が85に減少。
  結果③:パッシブスキル:娼婦の手管の最大レベル+1
  結果④:パッシブスキル:平常心レベル+1


 下5の間 1d100を添えて選択。1d100が選択判定値『1d100』に近い選択を採用(雑談除く)
 選択判定値については時間経過または選択レスが出そろった後に決定する。
 なお、ルート補正により、2を選択したレスについては、選択判定に最大【2D10:14(10+4)】近い値として判定する

2603 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/06(日) 21:53:27.95 ID:UtqdrJW5

            , -  、
           /ノ_^'^_)ヽ
          rl( )'Y ヽ」  今回の投下は以上となります。お疲れ様でした。
          Y、└ ` '/)
          ヽ`  ̄´ィ   間をあけておきながら、エロスシーンまで到達せず、申し訳ありませんでした。
         rイ: T`r´‐'l
         /:::レ/ノl, -べヽ、  特に今回は、盛り上がりがない、というか、必要以上に盛り上がらないように、
        r/:::/;;ソ::::::::::/::::::|  描く必要があるシーンで、さらに瑠璃側のこういう心境は、多分作中では初だったので、
       /:::::/;;/:、:::::|':::;:::::::)  その辺りでも四苦八苦。
   ,-、__ィ/:::::/;;;l:::::`ヽ)'::/--ゝ´  
  rノ ,  /::::/;;;/::::::::::::Y:::r‐‐、!   その上、処理抜けも判明し、それをねじ込むのに手間取ってしまいました。
  (/ク, //:::::l;;;;;;|::::::::::::::rヘ   ヽ  
      l:::::::|;;;;;|:::::::::::::::::l::::ト、 \rへ_  あぁ……エロスを描けと右手が疼く……。
.      l:::::::ト、;;|:::::::::::::::::::l:::| ヽ _ ヽ_
       へ、|ヽ「::::::::::::::::::::l:::l  ヽノフr'´  ともあれ、今回も読んで頂き、ありがとうございました。
..      T ヽト-、__-、_」
        |   ',      |         よろしければ選択肢についても、ご参加下さい。
          '.  'l        !       
       ヽ、  l      |       なお、上で書いているパラメータ-解説については、次回のステータス反映時に
        ヽ::  l      |       追記しようと考えています。ご了承下さい。
         {:::::::::',     }
         /:::::::::ヽ    l
      , - へ、__」    }
     (___...、)コ   ハ
            )-'´ ィ
            ,r--' ´/
            |  ̄`ノ
            ヽ '´

2604 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/11/06(日) 21:53:48.09 ID:vlKwdNtH
2
【1D100:65】

2605 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/11/06(日) 21:54:16.43 ID:qiY6QN3Z
2
【1D100:28】

2606 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/11/06(日) 21:54:40.14 ID:ffZ1rSRb
乙でしたー
ここは1で
【1D100:37】

2607 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/11/06(日) 21:55:00.96 ID:qBVtjhfA
乙です
1【1D100:40】

2608 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/11/06(日) 21:55:05.19 ID:fIWxQ9ds

【1D100:75】
乙です。こうなったら欲望のままに!


2616 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/07(月) 05:09:57.19 ID:7aWgAl2u
選択判定値『【1D100:60】』

2617 名前:シュマリ ◆zQrF8VDB4U [] 投稿日:2016/11/07(月) 06:23:10.87 ID:7aWgAl2u

             _,.-―‐―-、_
            ,ィ',.'¨i/i,ィ,i!、!リヾヽ    一夜あけ、乙と選択、ありがとうございました。
           ,'::i.、 '´′" `` .ゞ.i
           |::ゝi,.-、   ,-、__i'、.i    >>2604さんから>>2608さんまでが範囲内になり、
           _|/:::;::-:、.  , -、 ゙、|.、   選択判定値60に最も近い値である>>2604さんの『選択2』が採用されます。
          (^,i゙'(   )=(   )'´i^)
          ヾ,|:::::゙ー≠ ヾ:ー'" ,. i'ノ   結果については賛否両論あるかと思いますが、そこはご容赦を。
            i:`::::...::i " |  ´ ,i
            ヘ;::::;:;:.`¨¨´.. 、、 メ     しかし、選択補正が少々強力過ぎかな、と感じました。
            i!il、:::. ̄ ̄ .、/|      今回は素の値で決まりましたが、下手すれば逆側が完封される形に……。
            |i!ili!i、.__._.メ"|
            ノi!ili!ili!ili!':::::::,' 'ヘ、     補正関係、もう少し考慮しようかと思います。
        _,.'ヘ'、´::::::::゙ヽ::::::::: /   `メヘ
     .;'´三三三≡=========≠三三三ヽ.   
  _,ィ'"三三三三三三三三三三三三三三三三ヽ、
  ノ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヘ





             r' ̄i             瑠璃の心情関係、状況についてはルートに沿うとは言え、
  , - 、         ゙‐- '             いきなり極端に変わることは、基本的にありません。
 {   }             r'⌒',         価値観が一変する、というのは相当なことが必要ですので。
 `‐-‐'      r'⌒',     !、_丿        ……そ、そんな風に描いてるつもりです。
  ◯      ヽ-‐'  ___          
      r ⌒',    ,r-‐'  、   ,-、__i'''ヽ、  ○   逆にそんなことがあれば、それは言わずもがなですし、
        ‐-'  /   -:、.  , -、    \     段階を踏めば、当然ですが変わっていきます。
      , 、 ,,/ '(   )=(   )     '─--、,,  そこはカウンターが主としての目安になります。
  ,,r-─(_)     ゙ー≠ ヾ:ー'" ノ    i⌒)   `,  
 (               i " |  ´     ̄  ,r‐   ただし、副次的な面もあります。例えば『溺れる微笑ルート』に
   ̄つ         、__`_´__, .、   ,r─‐‐''     入った時は、イベントの積み重ね(見えないパラメータ)が
   (´            ¨¨¨¨¨,r──'         切っ掛けでした。
    ̄ ゙̄'───--------‐'             
                               一応、選択等の参考になれば。
 

2618 名前:隔壁内の名無しさん[] 投稿日:2016/11/07(月) 08:41:44.12 ID:XBSm5Uez
乙です
慎重な進行されてると思いますよー
二、三の選択肢で大きく舵取りを変えるスレも
それはそれで一つのやり方ですし嫌いなわけでもないですけどね
ここは理性回復、カウンター減少になることもあるので
バランス的にはある程度拮抗するように作られてるのかなと思います

個人的にはその上で少しづつルートが進行していってる流れとても楽しんでおります

2619 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/11/07(月) 20:33:56.30 ID:Rb5GBHoK
乙でした。続き楽しみにしとります
やはり新人はインデックスでしたか…何という運命の鬼畜さ
しかしながら、秀吉の大切な人であることを瑠璃が知る可能性も
瑠璃が手解きしたことを秀吉が知る可能性も低いんでしょうが
2の選択結果も相まって見えないところで因縁が繋がっている具合にぞくそくともしてしまいます…

2620 名前:隔壁内の名無しさん[sage] 投稿日:2016/11/07(月) 23:12:26.29 ID:A+GTp/gz
乙でした。
しかし、これで金が稼ぎやすくなるな。